騙されてはいけない873―今起こっている福島原発事故・「地下水流動解析、ケース1の“4m盤対策”」って?
東電の12月12日に更新の「汚染水処理対策委員会(2013年12月10日(第11回))」の「【資料1-2】東京電力(株)福島第一原子力発電所における予防的・重層的な汚染水処理対策(案)」の「6.地下水流動解析やリスク評価を踏まえた対策の全体像」からです。
東電はその中で「汚染源に水を「近づけない」対策、及び汚染水を「漏らさない」対策(地下水流動に影響を及ぼすもの)」について、地質構造記述モデルを用い、「各対策を個別に実施した場合の効果や、建屋への流入量や海への流出量の抑制量から、個別・組合せの効果を把握し、優先度を検討する上での一つの指標とした」としています。
その地下水流動解析モデルの各ケースが以下の表で、内容がよく分からないのですが、一応10ケースまで載せておきます。
肝心なのは、“対策なし”ケースのデータです。建屋流入合計が400トン/日、1~4号機建屋流入が310トン/日、海域への流出量が290トン/日で、その場合の汲み上げ量は400トン/日です。
ケース1の“4m盤対策”の意味が分からなかったのですが、下の図に示すように護岸における地盤改良工事のことのようです。
ケース1では1~4号機建屋流入が10トン/日増加し、海域への流出量が70トン/日減少、汲み上げ量は60トン/日(内トレンチ汲み上げ50トン/日)増加しています。
護岸に近い区域を、地盤改良剤を4m程度注入して四角く囲んだ止水域を作る“4m盤対策”の意味は、表層地下水(4mまでの地表雨水の浸透水)を汲み上げないで、汲み上げ井戸(図によるとウエルポイントではない)による深層(4m以下)地下水の汚染地下水本体を汲み上げようとするものと思われます。
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