騙されてはいけない874―今起こっている福島原発事故・「構内排水路の状況、Ａ排水路などセシウムが普通に海に流出！？」

東電の12月13日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所構内排水路の状況について」からです。

地下貯水槽やＨ４エリアタンク等から始まった汚染水漏れに関して、Ｂ，Ｃ排水路の状況について１ヶ月余りの水質分析結果を報告していて、ほとんどＮＤ（検出限界値以下）となっています。

　それはいいのですが、構内排水路は他にＡ排水路やＫ排水路、物揚場排水路の水質分析結果も報告しており、驚くことにセシウムが“普通に海に流出”という結果です。

　流量を“不明”としているのも変ですが、量が僅かなので計測出来ないのではなく、小川？　のように流れていて量が多いので分からないと言うのでしょう。流量は流量計で平均流速を測れば、断面積は推定出来るので、直ぐに推定出来ます。

　排水の流れを色つきの線で示していますが、上流で汚染された流れ（赤線）を下流部で薄められて汚染無し又は低汚染（青線）としています。つまり、「薄められれば良い」という発想です。

基本的な問題を含み、東電の姿勢が問われます。