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2013年12月16日 (月)

私の世界・私のユタセクスアリス―Ⅱ青春編:「豚もおだてりゃ木に登る」・学園祭の出来事

高校三年の秋、受験勉強もほっぽり出して学園祭の演劇コンクールに、クラスの仲間や学年下の子たちと出ることになりました。うれしいことにクラスではナンバー1のTさん、その他のかわいい子も参加してくれたのです。

それでだけではないのですが、よせば良いのに元気を出して、「脚本は俺が書く!・・」と言ってしまったのです。脚本の準備期間はどんなに遅くとも、1ヶ月そこそこしかありません。

本当は、自分のオリジナルな物語を書くつもりだったのですが、才能と時間が許しません。誰かの物語の書き直しで、脚本を作る作戦に切り替えたのです。

芥川龍之介の「奉教人の死」の物語を脚本にすることにしました。なにより短編だったのと僕が聖書研究会に入っていて、少しキリスト教に興味があったからです。

それでもやっと間に合って、配役を決め練習したり、背景のステンドグラスを作ったりしました。運の良いことに、効果音は放送局勤めの父親を持つ子がいて助かりました。

前日の最後の舞台練習で、ステンドグラスを背景に置いて、その裏からライトを当てるつもりでしたが、“裏からライトはダメ”と学校側から言われてしまったのです。

考えあぐねた末、舞台と観客の間(斜め横で邪魔にならない)に置いてライトを当て、影絵を舞台に投影することにしました。思わない効果が出て、幻想的な光のオブジェが出来上がりました。

演劇コンクールは一位でした。多分、光のオブジェと効果音が大半の受賞理由と思います。

それで後日、お祝いの茶話会をみんなでお金を出し合ってやることになりました。茶話会の後、誰が言い出したのか庭で「目隠し鬼ごっこ」をすることになったのです。鬼がサークルの中の誰かを捕まえるのですが、目隠しなので思い切り抱きつくことになります。それが気に入って、早く鬼の順番が来ないかと心待ちしていたのですが、なかなか回ってこないのです。

日が暮れそうになって皆がもう止めようかという雰囲気も気付かずに、順番が来たものだから、いそいそと目隠しをしようとしました。

みんなは、「へえー、まだやるのー・・」と言いましたが、そのときのTさんの無慈悲なお言葉は、いまだに思い出します。

「やりたがったはるのやし、やらしてあげたらいいやん・・」

 余程ショックだったのか、その後どうしたかまったく記憶にありません。

唯々諾々と、「まさか、やったのでは?・・」。

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