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2013年12月14日 (土)

私の世界・私のユタセクスアリス―Ⅱ青春編:「豚もおだてりゃ木に登る」・彼女の告白

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中学一年生になってしばらくした頃、勉強が終わった帰りがけに、

「マサキ君、話があるので残ってくれない」

と、Nさんが言ってきたのです。

「えっ、これから柔道の練習があるのだけど・・」

というと、

「終わるまで、教室で待ってるから・・」

と言って、向こうに行ってしまいました。

Nさんは気が強くてはきはきしたオテンバの女の子です。いつもミニスカートを穿いていて、よく似合い可愛いので男子生徒に人気がありました。

「まいったなー、あれを問いただす気だろうか?・・」と、ゆうつな分で道場に向かいました。

実は数日前に体育の着替えのとき、クラス友達が僕の腋毛が生えているのを目ざとく見つけて、

「お前、もう腋毛が生えとるやん」

「そしたら、チン毛はもうぼうぼうちゃうの?・・」

と感嘆の声を出して言うので、つい、

「そんなことないよ・・」

と言ってしまったのです。

実は成長が早くて声変わりや夢精、陰毛が生えるのは五・六年で卒業していました。もっと言えば六年のときは美声が戻って音楽の成績が良くなり、背が伸びて身体能力が急に発達して、いつも運動会はびりのデブだったのがリレーに出られるようになっていました。マスタベーションも覚えて男女関係の何たるかも知っていたのです。だから、

「それがどうしたん、・・お前ら、まだ子供やなぁー・・」

と言えば良かったのです。

級友たちは、

「女のあそこに、入れておしっこしたらどうなるやろ?・・」

とか馬鹿なアホみたいな話を、本気でしていました。

余りにレベルが違いすぎたので、扱いに困ったのかもしれません。

担任の先生は見抜いていて、参観日の面接で「成績もよくて、申し分ありません。」と言われ、「良いお子さんです。」を母は期待していたら、

「もうよい大人です。」

と言われ、「ハァー?・・」と聞き直したそうです。

話を戻して、Nさんも成長が早く、みんなに腋毛が少し生えているのを見つけられて、

「男は下から生えるけれど、女は上からや!・・」

と言ってしまったのです。

そのことを級友から聞いていたので、「きっと下の毛を確認するためだ!・・」と思って仕舞いました。

練習が終わって戻ると、薄暗くなった教室にNさん一人待って居ました。「どうしたの」と恐るおそる聞くと、思いつめたような沈黙の後で、

「マサキ君、Yさんのこと好きでしょ?・・」

と言うのです。

「へぇー?・・」下の毛のことばかりが頭にあって、意味不明の混乱状態になりました。

「あなた、いつもYさんと親しそうに話して、私には分かるの・・」

実は図星というか、Yさんは好きだったのです。それもすこぶる付きと言うかその頃ほとんど考えるのは、彼女のことでした。

Yさんとは、同じクラスの学級委員を一緒にしていて、当然話す機会が沢山ありました。好きと疑われるのが厭で、みんなの前でもわざと平気で話をしました。無理に会話をしないとかえって疑われると思ったのです。

清楚で大人しい美人で、派手なNさんと少し赴きが違いました。かわいいのとは別に、利発なところが好きでした。

そして、また悪い癖が出てしまって、「それがどうしたの・・」が言えず。

「そっ、そんなことないよ。」

と言ってしまったのです。

もちろん、Yさんのことを一方的に“好きだ”と話すのは、悪いと思ったのも確かでした。

もう一つ、Nさんも嫌いではなかったのです。

多分、Yさんの話がなければ、

Nさん、君が好きだ。」と言っても可笑しくなかったのです。

それ以上は、何も話せずに一緒に帰りました。毛のことは聞かれずにほっとした反面、なにか物足らない気分で、この難局をどうクリアすればよいかを考えると話も出来ませんでした。というか、何か考えようとすると、

Nさんの下の毛はどうなんやろか?・・」

という思いが出てきて、それどころではなかったのです。

もうじき夏の夕暮れでした。

ヒヤシンスの花言葉(花言葉辞典より)

(ピンク)「しとやかなかわいらしさ」

(白)「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」

(赤)「嫉妬」

(紫)「初恋のひたむきさ」

(濃紫)「悲哀」「競技」

(黄)「勝負」「あなたとなら幸せ」
 

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