私の世界・私のユタセクスアリス―Ⅱ青春編:「豚もおだてりゃ木に登る」・応援演説の失敗
ヒヤシンスの花言葉(花言葉辞典より):うぬぼれ、自己愛・・
二年生のとき、同じクラスの友人が生徒会の副委員長に出るので応援演説に出てくれと言うのです。
何故、彼が副委員長に出るのかというと、その動機が不純なのを知っていたのです。彼はクラスで唯一学年下の一年生の彼女が居て、良いところを見せたかったのだと思うのです。
少し悩んだのですが、受けることにしました。そのころ、生徒会の委員と言っても別に優秀な人がするわけでもなく、やりたい人がやっていました。一応、選挙はやるので応援演説が必要なのです。
当日まで、応援演説の文面を考えて練習して、何度も空で言えるようにしました。
そして、演説が始まりました。自信が有ったので、紙を持たないで演壇に上がったのが間違いでした。あるところで、はたと止まったら、頭が白紙になっていたのです。もう一度やり直しても同じでした。困っていると、最前列にいる 学級委員の友達が、
「適当にお茶を濁して降りて来い・・」
と言ってくれるのですが、その適当が分からないのでした。
進退窮まって、そのときに思ったことを話すことにしたのです。
「ごめんなさい。演説を思い出せません。彼は僕の友達なので演説を頼まれたのですが、何を言えばよいか分からなくなりました。彼を副委員に投票してください。お願いします。」
と言って壇を降りました。
関係ないのですが、この経験から頼まれた結婚式のスピーチは前もって用意せず、そのとき思ったことを話すことにしています。
応援演説が終わり教室に戻ると、同じクラスの三人娘の話し声が聞こえてきました。
「・・・は、可哀想・・」というものです。
思わず僕は、
「同情してくれてありがとう!?・・」と言いました。
瞬時に、答えが返ってきました。
「あんたとちゃう!・・」
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