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2014年1月11日 (土)

騙されてはいけない898―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備、クレーン故障で処理(HIC交換作業?)中断、再開」

東電の110日に公表した記者会見配布資料とネットのNHKニュースからです。

昨日、「多核種除去設備(ALPS)・B系、クレーン故障で処理中断」と報告しましたが、NHKにゅーすはその「汚染水処理を再開」と報告しています。

ただ、8日の“東電の報告”の文面を見ると、

多核種除去設備B系において、HIC交換作業中にクレーンに不具合が発生したことから、HIC交換作業を中断。今後、不具合箇所を特定し、部品を交換した後に順次HIC交換を行い、多核種除去設備の処理を再開する予定

とあり、多核種除去設備(ALPS)・B系汚染水処理を中断したかどうか分からないものです。

10日の記者会見配布資料でも、「HIC交換作業を中断」だけで汚染水設備の処理中止とは言っていませんし、もちろん、10日の説明は「C系・A系のHICの交換作業」のことだけで、汚染水設備の処理再開の文字はありません。

東電の報告からは、HICの交換作業を中断しただけのようです。

<東電の報告>

H26/1/7 多核種除去設備B系において、HIC交換作業中にクレーンに不具合が発生したことから、HIC交換作業を中断。その後、1/9 に当該クレーンの走行モータ4台の内、1台に異常を確認。当該クレーンについては、異常が確認されたモータを含む2台を除外した状態で走行できることを確認したことから、循環待機運転中のA・C系については、HICの交換作業を行った後、処理運転に移行する。なお、異常を確認した走行モータについては、今後、取り替えなどの処置を行う予定。

H26/1/10 15:37 多核種除去設備C系のHIC交換作業が終了したことから処理運転に移行し、処理運転後の状態に異常がないことを確認。引き続き、多核種除去設備A系についてもHIC交換作業を実施。

『ALPSで汚染水処理を再開(110 18:55更新 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水から放射性物質を取り除く設備は、故障していた放射性物質の保管容器を交換するクレーンが復旧し、10日午後、水処理を再開しました。

福島第一原発では、汚染水からほとんどの放射性物質を取り除くことができるとされる処理設備の「ALPS」で試験運転が進められていますが、今月7日、取り除いた放射性物質を保管する容器を交換するためのクレーンが故障した影響で水処理が中断しました。

東京電力が調べたところ、クレーンを動かす4つのモーターのうち1つが故障していましたが、残りのモーターでクレーンを動かして容器の交換ができることを確認し、10日午後3時半すぎからこの設備での水処理を再開しました。

東京電力は、今後、故障したクレーンのモーターを交換するとともに、故障の原因を詳しく調べることにしています。

東京電力はALPSを汚染水処理の要の設備と位置づけ、ことし4月以降、本格運転に入りたいとしていますが、これまでにもタンクからの水漏れや廃液の流量の低下などのトラブルが相次ぎ、着実な運転が確保できるか課題になっています。

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