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2014年1月21日 (火)

騙されてはいけない907―今起こっている福島原発事故・「4号機、モバイル塩分除去装置と高圧ポンプからの漏えい」

東電の121日に公表した記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所4号機モバイル塩分除去装置における水の漏えいについて」からです。

東電は、「4号機のモバイル塩分除去装置における水の漏えい」を報告していますが、記者会見資料を見ると問題はむしろ新たに発見された高圧ポンプからの汚染水の漏えいです。

漏えいした汚染水は全βで17Bq/L、その他もかなり高い濃度で、漏れた汚染水のコバルトの検出は私の記憶では初めてです。(セシウム1342.2×10**3 Bq/L、セシウム1378.1×10**3 Bq/L、コバルト60 6.6×10**3 Bq/L、マンガン54 4.3×10**2 Bq/L

漏れた汚染水の由来が、「4号機使用済燃料プールの水らしい」ということで、使用済燃料プールの汚染水の放射能濃度を東電は示していますが、これも初めて目にするものです。

01 

<東電の報告>

H26//19 19:05 頃 4号機使用済燃料プール代替冷却系に接続設置しているモバイル塩分除去装置において、「塩分除去装置ユニット漏えい検知」警報が発生。警報発生時、当該装置は停止しており、4号機使用済燃料プール代替冷却系と切り離された状態であった。また、4号機の使用済燃料プール水温度、プラントパラメータの異常は確認されていない。現場状況を確認したところ、モバイル塩分除去装置を積載している車輌上の堰内に2箇所の水溜まり(約1m×約1m×深さ約3mm、約0.3m×約0.3m×深さ約1mm、2箇所合計の漏えい量は約3.1 リットル)を発見。漏えい水は当該堰内に留まっており、堰外には流出しておらず、漏えいは停止している。その後、引き続き漏えい箇所の調査を行っていたところ、同日21:50 頃、新たに高圧ポンプから7秒に1滴程度の漏えいを発見。高圧ポンプからの漏えい水はモバイル塩分除去装置を積載している車輌上の堰内に留まっており、堰外には流出していない。高圧ポンプからの漏えい水の分析結果は以下のとおり。

【高圧ポンプからの漏えい水:採取日1/20

・セシウム1342.2×10**3 Bq/L

・セシウム1378.1×10**3 Bq/L

・コバルト60 6.6×10**3 Bq/L

・マンガン54 4.3×10**2 Bq/L

・全ガンマ :1.7×10**4 Bq/L

<参考>

【4号機使用済燃料プール水:採取日H25/10/17

・セシウム1341.8×10**3 Bq/L

・セシウム1377.9×10**3 Bq/L

・コバルト60 4.1×10**4 Bq/L

・マンガン54 2.7×10**2 Bq/L

分析結果より、4号機使用済燃料プール水の分析結果(H25/10/17 採水)と同程度であることから、過去にモバイル塩分除去装置運転時に通水した使用済燃料プール水が漏えいしたものと考えている。

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