騙されてはいけない914―今起こっている福島原発事故・「海側遮水壁工事の進捗状況」

東電の1月27日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所海側遮水壁工事の進捗状況について」からです。

東電は海側遮水壁工事の進捗状況について、「第１工区（港湾内）の鋼管矢板打設完了（395／404本）、継手処理完了（293／404本）、第２工区（港湾外）の鋼管矢板打設完了（139／191本）」と報告しています。

“鋼管矢板打設”についてほとんど完了のようですが、地下汚染水の流出を食い止めるには、鋼管矢板の隙間を継手の漏洩防止ゴム板とモルタル充填で止水する継手処理を完了しなければなりませんが、まだ半分程度のようです。

それと、一部に全体が終わるまでわざと鋼管矢板打設をしないで開き（ピンクの○の部分）を作って有ります。

また、遮水壁工事は「水中コンクリート打設ならびに護岸との隙間の埋立」で完了するもので、埋立材（割栗石）約2,500m3／約41,000m3ですから、出来ているのは１割以下（約6％：1/26現在)です。

東電や政府の言う“海への放射能の流出を閉じ込める”、第１ステップが出来ていない！？　と言うか、まだまだ先なのです。