私の世界・知らない世界―”Russo Japanese War”(その2:二十八糎榴弾砲)
ネットの“englishrussia.com”の”Russo Japanese War”から写真を適当に選択・編集しました。
露戦争勝利の大きな立役者として活躍した二十八糎榴弾砲の写真ですが、ロシアの“English Russia”に出して来るのですから余程こたえたもののようです。
二〇三高地の戦いを含む旅順攻囲戦では最終的に18門が投入され(徒歩砲兵(重砲兵)により運用)、延べ16,940発を発射した。特に旅順攻略において3週間かかるといわれた砲床構築を徒歩砲兵は9日で完成させ、6門にてロシア軍陣地に大打撃を与えた。さらに観測点となる高地の奪取後は旅順湾内に停泊するロシア海軍旅順艦隊(第1太平洋艦隊)に対し砲撃を行い、これらをほぼ殲滅することに成功し、のちの日本海海戦における海軍の勝利に大きく寄与した。(=ウィキより)
砲弾は直径28cmですから人の胴体ほどもあるので、上の写真にも薬莢の付いた砲弾が沢山並んでいます。
二十八糎榴弾砲のものとされる砲弾(旅順日露戦争陳列館展示:ウィキより)
二十八糎榴弾砲の横からの写真がウィキに載っていました。いかに“ズングリむっくり”の見てくれが凄く悪い、ぶっとい大砲であるのが分かります。
「観測点となる高地の奪取後は旅順湾内に停泊するロシア海軍旅順艦隊(第1太平洋艦隊)に対し砲撃を行い、これらをほぼ殲滅することに成功」とありますが、日本軍は港湾の入り口に船舶を沈め、艦船の出入りを出来なくしていたのです。
観測点となる高地を奪取すれば、砲弾の着弾点が正確に把握出来、照準の調整が容易に可能となります。後の攻撃は赤子の手をひねるようなもの、楽々と敵艦船に砲弾を当てられたのです。
二十八糎榴弾砲
1880年代に大日本帝国陸軍が開発・採用した榴弾砲。旧称は二十八珊米榴弾砲および二十八珊榴弾砲。主に日露戦争に実戦投入された本砲はその火力を発揮し、日露戦争勝利の大きな立役者として活躍した。二十八糎榴弾砲は1884年(明治17年)に大阪砲兵工廠がイタリア式28cm榴弾砲を参考に試製したものであり、1886年(明治19年)に大阪府信太山にて射撃試験を行ったところ非常に優秀な性能を誇ったため、1887年(明治20年)の海岸砲制式審査を経て、1892年(明治25年)に制式制定され量産された。
本砲の英語文献などでは「クルップ11インチ攻城榴弾砲(Krupp 11-inch siege howitzers)」と表記されることが多いが、実際にはクルップ社の砲の孫コピーに当たり、クルップ製ではなく大阪砲兵工廠の手による国産である。また、その大口径と砲身形状から一般的に臼砲に分類されることも多いが、原型となったクルップ社の砲は「280mm榴弾砲(280mm Haubitzen)」と称し臼砲ではなく、帝国陸軍における制式名称も「二十八糎榴弾砲」で榴弾砲と明示しており、臼砲に分類するのは厳密には誤りとなる。大口径砲かつ19世紀末の火砲であるため、砲弾の装填は砲身を水平にしてクレーンで吊り上げた砲弾を人力で押し込んでから装薬を入れる後装式であり、発射速度は高くない。
もともとは対艦用の海岸砲として日本内地の海岸に配備されていたものであったが、日露戦争勃発後に陸軍技術審査部は二十八糎榴弾砲を攻城砲として使用する案を掲示し、陸軍省砲兵課長であった山口勝陸軍砲兵大佐も賛同した。攻城砲兵司令官豊島陽蔵陸軍少将は満州の野戦における重砲運用の難しさなどから当初この案を退けたものの、二十八糎榴弾砲を要望する現場の声が高まったため同砲を動員することになった。
二〇三高地の戦いを含む旅順攻囲戦では最終的に18門が投入され(徒歩砲兵(重砲兵)により運用)、延べ16,940発を発射した。特に旅順攻略において3週間かかるといわれた砲床構築を徒歩砲兵は9日で完成させ、6門にてロシア軍陣地に大打撃を与えた。さらに観測点となる高地の奪取後は旅順湾内に停泊するロシア海軍旅順艦隊(第1太平洋艦隊)に対し砲撃を行い、これらをほぼ殲滅することに成功し、のちの日本海海戦における海軍の勝利に大きく寄与した。また、旅順攻略・旅順艦隊撃破後は日露戦争の陸戦における最終決戦(会戦)である奉天会戦にも引き続き投入され活躍している。・・・(=ウィキペディア)
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