騙されてはいけない932―今起こっている福島原発事故・「燃料デブリ取り出し工法!?」(その2)
「技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID=アイリッド)」が2013年12月17日に公表した「燃料デブリ取り出し代替工法についての情報提供依頼(RFI)」からです。
IRIDのいう廃炉のための「燃料デブリ取り出し」は、以下の9ステップからなっています。
ステップ1:原子炉建屋の除染
ステップ2:外部からのPCV調査
ステップ3: PCV下部の 補修
ステップ4:PCVの 半冠水
ステップ5: PCVの内部検査 およびサンプリング
ステップ6: PCV上部の 補修
ステップ7:PCV/RPVの 全冠水
ステップ8: RPVの内部検査 およびサンプリング
ステップ9: 燃料取り出し
ステップ1では主たる課題および問題点として、「・高線量(~ 5 Sv/h)、・R/B内に散乱したガレキなどの障害物、・BWR 4のコンパクト設計ゆえにスペースが比較的小さいこと」が、ステップ2~3では「・PCV内部の高い線量率および湿度、・「漏洩が疑われる箇所」の多くは視界が悪い水中である、・補修作業は、燃料冷却のために高放射性の冷却水が流れている中で実施しなければならない」があげられています。
ステップ4~5では主たる課題および問題点として、「・高線量率、限られた接近可能性および視界が悪いこと、PCVの冠水が達成されると、調査装置のために耐漏洩ペネトレーションが必要とされる、未臨界評価」が、ステップ6~7では「・高線量率、限られた接近可能性、・冠水後の耐震安定性は、水の量を考慮して維持されなければならない、・PCVからの放射性物質の放出を防止する、・未臨界評価」があげられています。
ステップ8~9では主たる課題および問題点として、「・高線量率、限られた接近可能性および視界が悪いこと、・必要な装置の開発、未臨界評価、取り出されたデブリの貯蔵、燃料デブリは複雑なRPV底部構造物の上に落下していることが想定される(BWRはPWRよりもはるかに複雑である)、燃料デブリはRPV外に落下している可能性がある(TMI-2ではRV内に保持)、さまざまな種類の金属およびコンクリートと混合されたデブリの中性子的機械的および化学的特性の多様性」があげられています。
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