騙されてはいけない949―今起こっている福島原発事故・「2号機温度計の監視除外、RPV底部温度計(TE-2-3-69R)」
東電が2月27日にHPに公表した「廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況2014年2月27日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第3回事務局会議)」、「【資料1】プラントの状況」の「2号機RPV底部温度計(TE-2-3-69R)の監視除外について」からです。
東電は「2号機RPV底部温度計(TE-2-3-69R)の監視除外」の報告をしています。既報の『騙されてはいけない・・・「“2号機PCV内監視計器の再設置”の作業困難性!?」』や『騙されてはいけない942・・・「2つしかない2号機の監視温度計、1つが点検作業のミスで故障!?」』で言ったように、2号機の原子炉内に監視計器を束ねたものを挿入している途中、既設の原子炉内の格子状の足場(=グレーチング床)の枠に引っ掛かっって取れなくなったり、2つしかない2号機の監視温度計の1つが点検作業のミスで故障しているのです。
つまり2号機の温度計の機器に関して言うと、各種取り付け配管や計器にろくなものが残っておらず、鬼門? というか、疫病神なのです。“新たに挿入”といっても原子炉の構造はそれを簡単に許してくれないのです。
今回の監視除外の報告は、その点検作業のミスで故障のRPV底部温度計(TE-2-3-69R)のことです。(以前の報告で「圧力容器内の温度計はRPV温度計とRPV底部ヘッド上部温度計の2つのどちらが故障か分からないのですが、多分18日から19日の微妙な図の乱れ? からすると、RPV温度計(TE-2-3-69R)の方」は当たりでした。)
なお、「2号機RPV底部温度計(TE-2-3-69R)の監視除外について」の中身は、「ミスで故障」の言い訳? を“くどくど”と述べているだけなので省きます。
最後の「4.RPV温度監視への影響および今後の予定」が、
■RPV温度監視への影響
・2号機のRPV温度監視については、TE-2-3-69H3(実施計画第Ⅲ章第18条の監視温度計)によりRPV底部温度を監視することが可能
・当該温度計については、RPV温度計測ができていないものと判断し、実施計画第Ⅲ章第18条の監視温度計からの除外を実施した。(平成26年2月19日18時06分)
■今後の予定
・当該温度計の交換について、交換手順・線量評価等を検討し、計画および実施の準備を進める
・今回使用した点検手順において、絶縁抵抗測定時の印加電圧を誤って入力した件について、水平展開を含め原因と対策を検討する
というものです。省いた意味が分かると思います。
今回の2号機温度計の状況
前回既報
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