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2014年2月27日 (木)

私の世界・知らない世界―ロシアが手を引かない、クリミアの魅力!?

ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースからです。

「ウクライナの大統領職を解任され、222日から姿を消している親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ氏は現在、クリミア半島に逃げ込んでいる・・(多分?)」のだそうです。

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「人口の約60%をロシア人が占めるクリミアは、ウクライナ東部と同様、親ロシア色が強く、住民の約3分の1がウクライナからの離脱と、ロシアへの帰属を望んでいる」というのですが、“親ロシア色が強い”とか“住民の約3分の1”が問題で、いわば「どっち付かず・・」なのです。

「温暖で自然豊か、黒海に面する海岸線が美しい曲線を描くこの地は、ロマノフ王朝の静養地であり、ソ連時代は政治局の有力者が行楽地として利用していた」という「ロシアの楽園」はヤルタが中心ですが、ロシア黒海艦隊の主要基地が置かれているセヴァストポリも風光明媚ないいところです。

マップで上から見ると、何とも言えず「チャーミング」? というか、分かる人しか分からない魅力(地形的)があります。

ロシア黒海艦隊の主要基地と思われる場所

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近くにヨット・ハーバーもある

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全景

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ネットの「ヤルタとクリミア半島」の紹介にセヴァストポリが載っており、「近郊には紀元前5世紀にギリシャの植民地であったヘルソネスがあり、現在もその廃墟が残っています」とあります。

聖ウラジミール大聖堂のあるヘルソネスの廃墟

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セヴァストポリ(DTACウクライナ観光情報局「ヤルタとクリミア半島」より)

クリミア戦争の攻防の舞台となった場所。1年あまり続いた包囲攻撃は、トルストイの『セヴァストーポリ物語』の描かれました。また、近郊には紀元前5世紀にギリシャの植民地であったヘルソネスがあり、現在もその廃墟が残っています。

『ウクライナ危機、クリミアの重要性

February 25, 2014

 ウクライナの大統領職を解任され、222日から姿を消している親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ氏。反政府勢力に対する大量殺人容疑で指名手配されており、当局は現在、南部のクリミア半島で集中的な捜索活動を行っている。

 クリミアは、ウクライナの南岸から黒海に突き出た半島で、面積は約26000平方キロ、長野県と新潟県を合わせた程度の広さがある。

◆ヤヌコビッチ氏はなぜクリミアに?

 人口の約60%をロシア人が占めるクリミアは、ウクライナ東部と同様、親ロシア色が強い。同国シンクタンク「ラズムコフ・センター」が実施した2009年の世論調査によると、回答した住民の約3分の1がウクライナからの離脱と、ロシアへの帰属を望んでいるという。

◆しかし現時点ではウクライナ領のはず

 1954年、クリミア地方はウクライナ領に組み込まれる。ソビエト連邦共産党中央委員会第一書記ニキータ・フルシチョフが、ロシアとウクライナの融和策として移管したが、当時は両国ともモスクワの支配を受けていたため、どちらに属していようとそれほど重要ではなかった。しかし、ソ連が崩壊すると帰属が重要な意味を持つようになり、モスクワからの支配は脱している。現在はクリミア自治共和国を名乗り、独自の首都シンフェロポリには議会も置かれているが、ウクライナ政府の統制下にある。

◆どうして未だに親ロシア色が強いのか?

 一言で表せば「郷愁」だろう。ソ連時代は価格統制で食料品が安く、教育や医療も無料で享受できた。また、公用語はウクライナ語だが、ロシア語も共通語して日常的に使われている。政治的にはウクライナの一部だが、住民は感情的にも心理的にもロシアに親近感を抱いている。アメリカの元駐ウクライナ大使は在任当時、ロシア首相からこんな話を聞いたという。「ウクライナは独立国だと頭ではわかっているが、心情的には納得しがたい」。

◆ロシアがクリミアから手を引かない理由

 話は1783年にさかのぼる。この年、帝政ロシアのエカテリーナ2世がクリミアを併合、47000平方キロの領土拡大に成功した。温暖で自然豊か、黒海に面する海岸線が美しい曲線を描くこの地は、ロマノフ王朝の静養地であり、ソ連時代は政治局の有力者が行楽地として利用していた。エカテリーナ2世当時の陸軍大将でクリミア併合を進言したグリゴリー・ポチョムキンは、「ロシアの楽園」と表している。

 ロシア黒海艦隊の主要基地が置かれている点も重要だ。1997年の協定で、ロシアはウクライナ領セヴァストポリの基地を20年使用できる権利を取得。2010年にはヤヌコビッチ大統領が租借期間をさらに25年延長している。

 ロシア人の心情は、エカテリーナ2世がクリミア併合後に寵臣ポチョムキンに宛てた手紙に端的に表れている。「欲しい物は欲しい。しかも絶対に失いたくない」。

◆その他の緊張要因

 親ウクライナで知られる原住民族タタール人と、ロシア民族主義を貫く民兵集団コサックの民族的な対立も燻っている。タタールの指導者ムスタファ・ジェミーレフ(Mustafa Jemilev)氏は、クリミアのロシア帰属に断固反対の立場を表明。今やクリミアは、国家・民族間の綱引きに翻弄され、国土がバラバラになりそうな状態だ。債務不履行寸前の国家経済の不振が続けば、状況が悪化の一途をたどる可能性がある。

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