騙されてはいけない950―今起こっている福島原発事故・「護岸地下水観測孔、26日分の表示の変!?」
東電が2月28日に公表した記者会見配布資料と「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」、「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(その2)」からです。
東電の記者会見配布資料の報告を見ると、その記述には「2/26 地下水観測孔No.2-8 を初採取」や「地下水観測孔No.2-3におけるセシウム137 の濃度について、5.5 Bq/L」とNo.2-8や No.2-3があり、、26日の観測が行われているはずですが、「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」と「〃(その2)」には掲載されていません。
偶然のミス? なのかも知れませんがPDFのページに中抜き(白紙)があり、不可解なレポートになっています。
既設の地下水観測孔No.1-14 の測定結果は「セシウム濃度が前回値と比較して100倍程度上昇」でも掲載しているのに、初採取の地下水観測孔No.2-8や「前回値と比較し10 倍程度上昇」の地下水観測孔No.2-3を不掲載は変です。今更“隠蔽した”とは思えないのですが、「地下水中の懸濁物質の影響」でサンプルの「濁度が高くて使えない・・」と言う判断? なら、そのことを説明すべきです。
なお、「前回公表までの最高値(護岸地下水)」を見ると、26日に更新されています。
<東電の報告>
【タービン建屋東側の地下水調査/対策工事の実施状況】
<地下水観測孔サンプリング実績>
・2/26 地下水観測孔No.2-8 を初採取。濁度が高く、ガンマ核種については測定できていないことから、全ベータ放射能濃度・トリチウム濃度について、参考値であるが近傍の地下水観測孔と同等の値であることを確認。
[地下水観測孔No.2-8 の測定結果:2/26 採取分]
・トリチウム:600 Bq/L
・全ベータ:1,000 Bq/L(お知らせ済み)
・2/27 地下水観測孔No.1-14 の測定結果について、セシウム濃度が前回値と比較して100 倍程度上昇したことを確認。ただし、当該観測孔は海水配管トレンチ等の近傍にあり、全ベータ放射能濃度については前回値とほぼ同等であることから、観測孔内の水を採取してから分析するまでの過程において、何らかの放射性物質が混入したものと考えられ、2/28 再度サンプリングを実施予定。
[地下水観測孔No.1-14 の測定結果:2/27 採取分]※( )内の数値は、2/24 採取分の前回値
・セシウム134 : 88 Bq/L (0.96 Bq/L)
・セシウム137 :230 Bq/L (2.8 Bq/L)
・全ベータ :350 Bq/L (280 Bq/L)
また、地下水観測孔No.2-3 におけるセシウム137 の濃度について、5.5 Bq/L(前回値:0.53 Bq/L の検出限界値未満)と低い値であるが、前回値と比較し10 倍程度上昇。地下水中の懸濁物質の影響であると推定。
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