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2014年3月 9日 (日)

騙されてはいけない957―今起こっている福島原発事故・「1~3号機の炉内状況の推定!?」

東電が227日にHPに公表した「廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況2014227日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第3回事務局会議)」、「【資料3】個別の計画毎の進捗状況」の「福島第一・1~3号機これまでの注水量変更時の温度挙動について」からです。

東電は1~3号機の注水量変更時の温度挙動について分析を行い、「原子炉注水を変更した際の炉内温度応答は号機毎に異なっており,各号機の特徴から,熱源の位置など,炉内状況について推定」しようとしています。

ただし、但し書きに、

「炉内温度の監視に用いている温度計のうち事故前から設置されているものについては,過去に高温,高圧の過酷な環境を経験しているため,信頼性が低下している可能性があるが,ここでは温度計の指示値は正しいとして評価を取り纏めている」

とあるよに、何か? 心もとないものです。

温度計の誤差は、ものによると20℃はあるだろうと思われているのです。

“原子炉冷却の概要”と“炉内状況の推定の考え方”

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1号機分析結果(以下、例で1頁だけ)

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2号機分析結果

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3号機分析結果

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新しい知見として、各号機の“水位の明確な違い”を報告していますが、肝心の熱源の位置などの“まとめ”は、「温度データそのものに大きな不確かさがある。温度計指示値の信頼性が低下している場合,今回の推定結果に影響を与える場合がある」などと、分かりきったことをまた言い直していたりして、大したものではありません。

赤線を引きましたが、平気? で「温度計指示値の不確かさ(20℃)等も,別途考慮する必要がある」としています。

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06_2   

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