騙されてはいけない963―今起こっている福島原発事故・「堰の二重化工事の遅れと、排水出口の港内付け替え!?」
東電が3月12日にHPに公表した「廃炉・汚染水対策現地調整会議2014年3月12日(第7回)」、「【資料2】福島第一原子力発電所汚染水対策の対応」の「タンク堰二重化工事の進捗状況につい」からです。
3月13日にNHKニュースは『「せき」二重化の工事遅れる見通し』を報道しましたが、東電の「タンク堰二重化工事の進捗状況につい」を受けてのようです。
東電はタンク堰二重化工事について、「設計の進捗に伴い、移動できない移送配管が多く、設計・工事量が増加することが判明したこと、また、電動弁ピット設置などの追加工事の発生、競合するエリアでの緊急工事の実施、天候の影響などにより工程を延伸する」と工事の終了が予定より2か月遅い、5月末になる見通し? としていますが、あくまでも“見通し”でまだ延びるかも知れず、梅雨や台風が心配です。
以下はまず、NHKが「また東京電力は敷地内から外洋につながっている排水溝の出口を、港の中に付け替える工事の終了についても、予定より2か月程度遅い5月中旬になるとしています」としている、「敷地内から外洋につながっている排水溝の出口を、港の中に付け替える工事」の図です。
「変?・・」と思うのは、港湾内も外洋につながっており、単に今直ぐには影響しない? というだけの安直な考えの工事です。時間が経てば、やがて汚染は外洋に出て行きます。
以下は、「移動できない移送配管が多く、設計・工事量が増加する・・」という言い分け? の参考資料を載せた、「タンク堰二重化工事の進捗状況につい」の報告です。
『「せき」二重化の工事 遅れる見通し(3月13日 4:39更新 NHKニュース)
福島第一原子力発電所でタンクの汚染水漏れが相次いでいることを受けて、タンクの周りのせきを二重に設ける工事を進めている東京電力は、工事の終了が予定より2か月遅いことし5月末になる見通しを明らかにしました。
福島第一原発では、タンクからの汚染水漏れが去年から相次いでいて、東京電力はことし1月から漏れを防ぐために、すでにあるタンクの周りのせきの外側に新たにせきを設けて二重化する工事を進めています。
ところが、工事を進めるなかで、汚染水を処理する装置からタンクへ水を移す配管などがせきの設置の障害になることが分かったということです。
このため東京電力は、せきを二重化する工事の終了が予定より2か月遅いことし5月末になる見通しを明らかにしました。
また東京電力は敷地内から外洋につながっている排水溝の出口を、港の中に付け替える工事の終了についても、予定より2か月程度遅い5月中旬になるとしています。
東京電力は「工事の予定が遅れることは好ましいことではないが、いずれも重要な工事なので慎重に作業していく必要があると判断した」と話しています。』
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント