騙されてはいけない964―今起こっている福島原発事故・「1号機タービン建屋の“汚染水の溜り”は雨水!?」
東電の3月14日に公表した記者会見配布資料とHPに公表している「廃炉・汚染水対策現地調整会議2014年3月12日(第7回)」、「【資料2】福島第一原子力発電所汚染水対策の対応」、「建屋止水の全体概要について」の「1.建屋流入の想定経路」からです。
東電は「1号機タービン建屋1階通路南側付近において、約2m×約10m範囲の水たまりがあり、天井から水が壁を伝って流れ込んでいる」と報告しています。そのたまり水の分析結果(3/14 採取分)はシウム134が17,000 Bq/L、セシウム137が49,000 Bq/Lとなっているのですが、「建屋内滞留水の分析結果(1,000,000~10,000,000 Bq/Lオーダー)と比較して十分低い値であることを確認」として、「当該箇所の水たまりについては、雨水であると判断」としています。
『騙されてはいけない961・・・「淡水化装置(RO-1)ジャバラハウス内における水溜まり-続報」』でも言いましたが、今の福島第一の原子炉関連施設の環境は「“結露水”や“雨水漏れ”が溜まると汚染水になる・・」という状況です。
その意味で「建屋止水」は大切なことで、「1.建屋流入の想定経路」では雨水の屋根損傷部からの流入が、全体の数%としています。仮にですが、滞留水全体の総量を42万㎥、雨水由来の汚染水をその3%とすると、“雨漏れ”だけで1万㎥以上にもなる計算です。
<東電の報告>
・H26/3/14 11:15 1号機タービン建屋1階通路南側付近において、約2m×約10m範囲の水たまりがあること、また、天井から水が壁を伝って流れ込んでいることを当社社員が確認。現在、現場の状況を確認しており、屋外への漏えいは確認されていない。今後、当該箇所にたまっている水の分析を実施する。その後、現場確認を行ったところ、タービン建屋と原子炉建屋間に水が流入していることを確認。また、たまり水の分析結果は以下の通りであり、建屋内滞留水の分析結果(1,000,000~10,000,000 Bq/Lオーダー)と比較して十分低い値であることを確認。このことから、当該箇所の水たまりについては、雨水であると判断している。
<当該たまり水の分析結果:3/14 採取分>
・セシウム134:17,000 Bq/L
・セシウム137:49,000 Bq/L
なお、昨日(3/13)の雨の影響により、天井部からの水の流入については、幅約5mで断続的に発生している。(日時を訂正しました H26/3/14 訂正)
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