騙されてはいけない966―今起こっている福島原発事故・「タンクエリア堰からの雨水移送」
東電が3月12日にHPに公表している「廃炉・汚染水対策現地調整会議2014年3月12日(第7回)」、「【資料2】福島第一原子力発電所汚染水対策の対応」の「タンクエリア堰からの雨水移送について」からです。
東電は「タンクエリア堰からの雨水移送について」で「現在(3月)における堰内雨水の移送先」を報告、「排水基準を上回る雨水は4000㎥ノッチタンク等に移送後、T/Bに移送」として、排水基準を「Sr-90が10Bq/L以下他」としています。
“他”としているのが東電の用いる「WHO飲料水水質ガイドライン」ならセシウム134・137もそれぞれ10Bq/L以下でトリチウムが10000Bq/L以下となります。
「T/Bに移送」として何号機のタービン建屋か分かりませんが、まず1号機のタービン建屋地下ではないかと思います。
「排水基準を下回る雨水はサンプリングタンクに移送後、サンプリングし排水している」ということですが、「4000㎥に貯留中の雨水を雨水処理設備(RO設備)にて処理するため実施計画認可申請中である。認可後2ヶ月程度で処理及び排水を完了し雨水受入が可能となる予定である」の意味が分かりかねます。
現在No.4地下貯水槽に雨水貯留量1500㎥とNo.7地下貯水槽に雨水貯留量2100㎥を貯留中で、4000トン近くの雨水を雨水処理設備(RO設備)で処理、排水基準以下なら海に排水し、基準以下にならないならタービン建屋へ移送ということを実施計画認可申請中ということと思うのですが、地下貯水槽と4000㎥ノッチタンクとどう関係するのかです。
なお、そのこととは別に、雨水移送布設図(案)を現況のタンク配置図と比較すると、H1とH2のエリアは雨水対策がないのでは? と思われます。
注)東電の「タンクエリア堰からの雨水移送について」を載せますが、内容を変えない範囲で編集しています。写真は写真・動画集の「福島第一原子力発電所における総合防災訓練の実施について【概要】掲載日平成26年3月14日」からです。
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