騙されてはいけない971―今起こっている福島原発事故・「敷地内線量低減計画」
東電の3月20日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の緊急安全対策の進捗状況」の参考資料「福島第一原子力発電所敷地内における線量低減計画」からです。
東電はその目的」を「福島第一原子力発電所の敷地内全体に広がっているフォールアウト汚染やプラントからの直接線等の影響を実測により把握した上で、伐採、表土除去、天地返し、遮へい等による線量低減を進め、福島第一原子力発電所の作業環境を改善し、長期に亘る事故炉の安全収束・廃炉を進めていくための基盤を整備する」として、発電所敷地内を「エリアⅠ:1~4号機周辺で特に線量率が高いエリア」と「エリアⅡ:植栽や林が残るエリア」、「エリアⅢ:設備設置または今後設置が予定されているエリア」、「エリアⅣ:道路・駐車場等で既に舗装されているエリア」に分けています。
そして、「敷地南側(エリアⅡ、Ⅲ、Ⅳ)の目標線量率は、平均5μSv/h※に設定し、胸元の線量率で評価する。プラントからの直接線の影響がある場所については、地表面の線量率による評価も併用する」としています。
なお、※の平均5μSv/hは「年間2000時間作業した時の被ばく線量が、線量限度5年100mSvとなる1時間値(10μSv/h)の半分」という考えです。
エリアⅠ(1~4号機周辺)については、作業に支障となる瓦礫撤去や作業エリアの遮へいによる線量低減を行い、プラントや設備の高線量箇所があることから、高線量設備の撤去(排気筒等)や原子炉建屋瓦礫撤去してからの話ということです。
エリアⅢの高濃度汚染水の処理が27年度末までに出来るのか? が疑問です
注)“フォールアウト汚染”とは事故後の放射性降下物(=fallout)の汚染という意味
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