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2014年3月26日 (水)

騙されてはいけない974―今起こっている福島原発事故・「停止中の汚染水処理設備が再開」は、浄化運転のこと!?

東電の325日に公表した記者会見配布資料とネットのNHKニュース、もう一度24日の「多核種除去設備B系統出口水放射能濃度上昇について」からです。

昨日報告したことですが、多核種除去設備B系統の不具合による事故で、高濃度汚染水が出口サンプルタンク3基やDエリアのタンク9基に溜まってしまったのです。試算では7500トン以上になるものです。

原因はクロスフローフィルタの不具合によって、出口までストロンチウムを含む高濃度放射能スライムが出て来て、サンプルタンクやDエリアタンク、設備配管や装置が汚染されたのです。

25日に事故の復旧について、東電やNHKニュースは多核種除去設備(ALPS)A系およびC系の処理の再開を報じています。

運転は再開ですが、事故復旧のための浄化運転の再開で、あくまでも通常運転ではなく、浄化運転であることに注意しなければなりません。

気になるのは、通水の浄化運転だけで汚染が除去され、そんなに簡単に元に戻るものか? どうかです。また、A系やC系も劣化が進んでB系と同じ不具合になる可能性が十分考えられ心配です。何しろ、装置内容はほとんど同じはず? なのです。

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<東電の報告>

H26/3/18 多核種除去設備(ALPS)では、汚染水処理設備にて処理した廃液を用いた試験(ホット試験)を行っているが、3系統(A系,B系,C系)あるうちの1系統(B系)について、12:04 にフィルタの酸洗浄のため停止している。B系はすでに停止中であるが、3/17 に採取したB系の処理後の出口水の全ベータの分析結果が10の7乗Bq/L 程度であることを確認した。多核種除去設備(ALPS)の入口水については、全ベータで10 の8乗Bq/L 程度であり、処理が不充分となっている可能性があることから、念のため、A系について同日13:38、C系について13:39 に処理を中断した。

多核種除去設備(ALPS)A系およびC系出口水の分析結果については、通常と同程度の値であり、除去性能に異常はみられない。また、多核種除去設備(ALPS)B系に漏えい等の異常は確認されていない。

原因調査結果および今後の対応について以下のとおり。

【原因調査結果】

・多核種除去設備(ALPS)B系前処理装置のクロスフローフィルタ*の不具合(不具合状況は調査中)により、透過した炭酸塩(多量のストロンチウムを含む)が、除去装置の吸着塔内に残存し、時間をかけて下流に流れ、水質が中和される塩酸注入点以降で溶解し、多核種除去設備(ALPS)B系出口まで到達し、放射能濃度が上昇したものと推定。

*クロスフローフィルタ:後段の吸着塔でストロンチウム吸着を阻害するイオン(マグネシウムやカルシウム等)の炭酸塩を除去するフィルタ

【今後の対応】

・クロスフローフィルタを透過した炭酸塩が吸着塔に捕獲された場合は、吸着塔の差圧上昇が生じることから、今後当該差圧が上昇した際には、透過した炭酸塩によるものかを確認し、炭酸塩の透過による場合は多核種除去設備(ALPS)の処理運転を停止し、原因調査を実施する運用とする。

・また、処理水タンク(Jエリアタンク等)への汚染拡大防止のため、処理水タンクへ移送する都度、サンプルタンク水の測定を実施し、異常のないことを確認した後に移送を行う運用とする。汚染水が流入した系統の浄化運転を行うため、3/24 12:59 にA系、同日13:00 にC系の運転を再開。その後、同日18:56 頃、サンプルタンク(C)側面のマンホールのリークチェックを行っていた当社社員が、1秒に1滴程度の漏えいを発見。漏れた水については、ドレンパン上でビニール袋に受けており、袋の中にとどまっていることから、外部への漏えいはない。また、漏えい量は約500ml と推定。これに伴い、多核種除去設備(ALPS)A系およびC系の処理を同日18:58 に中断し、循環待機運転に移行。なお、サンプルタンク(C)側面のマンホールについては、タンク内部の洗浄のため一時開放しており、3/23 までに復旧している。

その後、サンプルタンク(C)の水位を下げるため、3/25 :28 から水中ポンプにてサンプルタンク(A)への移送を開始し、同日1:50 に当該マンホール部の漏えいの停止を確認。漏えい量は約8L。外部への漏えいはありません。その後、当該タンクのマンホールを開けて、フランジパッキンを交換した後、マンホールを復旧し、多核種処理装置(ALPS)A系については同日16:03 に運転を再開し、C系については同日16:05 に運転を再開。今後、マンホール部の漏えい等の確認を行っていく。

『停止中の汚染水処理設備が再開(325 20:47更新 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理設備「ALPS」は、処理性能の低下に続き、水漏れが見つかって処理をすべて停止していましたが、復旧作業が行われ、25日午後、処理を再開しました。

福島第一原発で試運転中の処理設備「ALPS」は、今月18日、3系統あるうちの1つの系統で、処理性能が大幅に低下したため、すべての処理を停止したのに続き、24日は、2つの系統で処理を再開したおよそ6時間後に、設備内のタンクで水漏れが見つかる別のトラブルがあり、再開したばかりの処理を再び停止しました。

東京電力によりますと、水漏れがあったのは、処理後の水をためて水質検査を行うためのタンクで、側面にある内部を洗うときなどに開けるふたの部分のパッキンを交換して、水漏れがないことを確認したうえで25日午後4時ごろ、2系統の処理を再開しました。

東京電力は来月以降、「ALPS」を本格運転に移すことを目指していますが、これまでにもポンプの故障などで停止するトラブルが相次いでいて、安定した運転ができるかが課題になっています。

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