騙されてはいけない975―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備サンプルタンクC側面マンホール部の漏えい」
東電の3月26日に公表した記者会見配布資料「多核種除去設備サンプルタンクC側面マンホール部の漏えい確認時の水の滴下について」からです。
また、多核種除去設備の不具合の報告ですが、「サンプルタンクC側面マンホール部の漏えい確認時の水の滴下?」というものです。
全β核種濃度測定結果が1万2千Bq/Lの高濃度汚染水が約8リットル漏えいですが、マンホールは「サンプルタンクCの内部除洗のため、一時開放していたもの」で、「サンプルタンクCの側面マンホール部の漏えいの有無を確認するため、当社監理員監視のもと水張りを実施、その際、同日18時56分に当該部より水の滴下を確認」というのに、「滴下が堰内の養生内」で「1秒に1滴程度の滴下」なので、規定の締め付けをしても漏れ続け、原因を図りかねるのか、「まあいいか・・」と放って置いた? のです。
それで、「再確認時、1秒に4,5滴程度」になり、サンプルタンクCの汚染水を約60トンの内50トンを抜いてAタンクへ移送、側面マンホール部下部以下の水位(約30cm)にして“漏れ止めをした”というものです。
A系・C系とも運転再開を報告しているのですが、下図のようにAタンクを使っての浄化運転で、何か、浄化運転の再開を急ぐためか? 非常にいい加減な対応に思えます。
注)24日の「多核種除去設備B系統出口水放射能濃度上昇について」の図を加工
なお、サンプルタンクの容量は1000トンのようです。たった、約60トンばかりで“汚染水の滴下漏れ(1秒に4,5滴程度)”ですから、満杯で圧力が掛かると大変なことになるはずです。
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