騙されてはいけない1002―今起こっている福島原発事故・「汚染水貯留タンクの増設計画」と多核種除去設備処理量
東電の4月18日に公表している記者会見配布資料「4月18日開催 第20回特定原子力施設監視・評価検討会資料(抜粋)」の「汚染水貯留タンクの増設計画について」からです。
東電は汚染水貯留のタンク増設計画について、「前回(平成25年10月)の報告においては、平成26年度中に濃縮塩水を浄化処理水にすることを目指すとともに平成27年度末を目途にタンク総容量を約80万m3まで増加させる計画を報告している。その後、多核種除去設備等処理水を空になった濃縮塩水タンクに戻すことを極力避けるためタンク増設のピッチを最大限加速させる検討をした結果、平成26年度末に総容量でほぼ80万m3に達する見通しを得た」として、汚染水貯留タンクのの増設を急ぐようです。
ただ、直近のタンクの増設計画はG7とJ1,J6のエリアで10万6千㎥とまだまだです。
将来の汚染水貯留のシミュレーション分析をして、タンクの増設を検討していますが、かなりいい加減なもののようです。特に、まだまともに稼動していない多核種除去設備の処理量を以下のように想定しているのは、相当“楽観的過ぎ!”と思えるものです。
<多核種除去設備処理量>
ALPS処理量:約560m3/日(H26.4~H26.9)
ALPS処理による薬液増加量:処理量×0.1
ALPS+高性能ALPS+増設ALPS処理量:約1,960m3/日(H26.10~)
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