私の世界・知らない世界―中国の「性都」摘発で損失8000億円!?
ネットのロイターが、「今年の2月に広東省東莞市は公安当局による大規模な売春摘発が行われ、税収の多くを娯楽産業に頼っていた同市は大きな経済的打撃に見舞われている」と報道しているのですが、何か厭な感じ・・がします。
参考ですが、去年のデイリー・テレグラフ紙の記者の『「性の都」広東省東莞市に潜入、性産業の実態をレポート』を後に掲載します。
何が、「厭な感じ・・!?」か! と言うと、近くに香港やマカオがあるということです。香港やマカオは良いも悪いも、資本主義経済の極み? というか、その申し子の賭博の都です。
「働いていた工場が倒産して給料が支払われず売春に手を染める女性や、マカオのカジノで作った借金を返すために夫や家族に隠れて売春する女性も」が現実なのです。
何か変な言い方ですが、それが良いと言うのではないのですが、「貧しくて食べるのに困って・・」ではないのです。
写真は、東莞市のマップから選択したものですが、自分の想像する「性都」らしき風情が感じられます。裏寂れているところが、良い意味ではないと思うのですが、物悲しいというか? 何か胸がキュンとします。三流の悪所かも?
ロイターの写真では豪華なナイトクラブみたいです。
『中国の「性都」摘発で損失8000億円、製造業拠点に追い打ち
(2014年 04月 6日 08:44 JST)
[香港 4日 ロイター] -中国沿岸部の珠江デルタ地帯にある広東省東莞市は、「世界の工場」である以外に「性都」として知られる。しかし今年2月、公安当局による大規模な売春摘発が行われ、税収の多くを娯楽産業に頼っていた同市は大きな経済的打撃に見舞われている。
中国の景気が減速するなか、東莞市は摘発以前から、より安価な操業コストを求めて多くの工場が内陸部やベトナム、カンボジア、バングラデシュなど海外に移転する「逆風」に悩まされていた。
そうしたなかで今年2月、同市にとって「第2の成長エンジン」だった風俗業界に大規模な手入れが入り、約1000人が逮捕された。その結果、ホテル、マッサージパーラー、カラオケバーからタクシー運転手、小売業者まで広範囲にわたるビジネスが打撃を受けた。
中信銀行国際(CITICバンク・インターナショナル)の主席エコノミスト、QunLiao氏は「製造業は回復が見込めそうもなく、サービス産業も打撃を受けるとなると、東莞市の第1・四半期は芳しくはないだろう」との見方を示した。新華社によると、摘発による経済的損失は約500億元(約8350億円)に上るとみられている。
<市の税収を直撃>
中国経済の見通しをめぐっては、製造業の持続的低迷により、景気減速が予想以上に深刻との懸念が強まっている。今年に入って発表された中国の経済指標は、8カ月ぶり低水準を記録したHSBCの3月中国製造業PMIや、18.1%減と大きく落ち込んだ2月の輸出など弱い数字が目立ち、一部エコノミストの間では、政府が景気刺激策を打ち出すとの観測が高まっている。
景気減速と風俗取り締まりにより、東莞市が今年の経済成長目標9%を達成できるかどうかも怪しくなっている。過去には最大23%の成長率を達成していたことを考えれば、これはかなりの急減速だ。
また、製造業からの税収が全体の25%であるのに対し、同市にとって最大の税収源はサービス業であることを考えれば、取り締まりの影響は避けられないだろう。
広東省にある中山大学嶺南(大学)学院のLinJiang教授によると、東莞市の2013年の生産総額(GDP)は5200億元で、税収は300億元を超えていた。そのうち、推定36億元が娯楽産業からもたらされているという。
同教授は、取り締まりの影響は広範に及ぶと指摘。「ホテル業界の落ち込みがもたらす影響はまず初めに、事業税の減少として表れ、市の歳入も減少することになる。また、付加価値税がかかる飲食、服飾、宝石、小売りなど、ホテル業界から利益を得ている他の業界も打撃を受けるだろう」と語った。
<閑散とする歓楽街>
先週に東莞市を訪れたところ、景気減速と取り締まりによる影響は明白だった。東莞市常平の夜は、ホテルやカラオケバーなどのネオンで明るいものの、午後7時にもなると、客や接客女性の姿はほとんど見られなかった。最も大きなクラブの1つで働いているバーテンダーは匿名を条件に「最近は商売上がったりだ。警察が週に3回、調べにやってくる」と語った。
常平はアジアの金融センターである香港から電車で1時間余り。多くのビジネスマンらが当地を訪れ、風俗・娯楽産業を一段と活気づかせいた。
中国メディアの報道によると、東莞市の風俗産業では少なくとも推計30万人が働き、同産業は同市歳入の約10分の1に当たるという。
東莞市の東部工業園常平園区では、多くの工場がもぬけの殻となっており、入り口には借り主を求める広告が張り出されている。5年前に操業を開始した香港出身の工場主は、稼働率は20─30%だと明かした。借り主の大半が地元の繊維会社だという。
別の工業団地のある厚街も風俗取り締まりのあおりを受け、多くのホテルが大幅な割引を余儀なくされているほか、中には閉館に追い込まれたケースも出ている。
タクシー運転手や化粧品の販売員によると、収入が50─60%減少。ある化粧品店のオーナーは「売春婦たちが戻ってきてくれたら」と愚痴をこぼした。』
『「性の都」広東省東莞市に潜入、性産業の実態をレポート―英メディア
2013年5月2日、英BBC中国語サイトはデイリー・テレグラフ紙の記者、トム・フィリップス氏の広東省東莞市レポートを掲載した。
東莞市は「性の都」と称され、「地獄の沙汰も金次第」を地で行く場所だ。香港メディアはかつて、信じられない驚愕のデータを伝えている。東莞市の約1割の人口の地方出身者が何らかの形で性産業に従事しており、その数は50~80万人。売春婦の数は30万人を超えるという。
売春婦たちはここでは「技工(職人)」と呼ばれ、主にマッサージ店や美容院、サウナ、ホテル、キャバレーなどで働いている。警察の一斉捜査で摘発されたばかりの風俗店の女性オーナーは「いつもなら150元(約2400円)で女の子2人用意できるんだけど」と話す。
売春婦の多くが東莞市の各工場で働いていた地方出身者だ。同郷の人間や友人の紹介でこの道に入るケースが少なくない。働いていた工場が倒産して給料が支払われず売春に手を染める女性や、マカオのカジノで作った借金を返すために夫や家族に隠れて売春する女性も。
東莞市政府は同市のマイナスイメージを払しょくするため、テレビで大々的にキャンペーンを展開するなど必死だ。警察も随時売春組織の摘発を行っている。しかし、政府や警察が取り締まりに躍起になっても、巨大な性産業は地下に潜るだけだ。数十万人もの性産業従事者が依然として存在していることは、同市の「公然の秘密」になっている。』
| 固定リンク
« 騙されてはいけない990―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備B系の不具合、交換設置後の点検不備!?」 | トップページ | 騙されてはいけない991―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備の不具合、本格的な運転へ目途立たず・・!?」 »
「知らない世界」カテゴリの記事
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・知らない世界―『インド首相のナレンドラ・モディの・・二股膏薬!?』(2024.08.24)
- 私の世界・知らない世界―『インドで急速に普及する電子決済システム・・で、日本では・・!?』(2024.05.20)
- 私の世界・知らない世界―『宇宙天気予報・・「非常に活発」レベルの太陽活動!?』(2024.05.11)
コメント