騙されてはいけない990―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備B系の不具合、交換設置後の点検不備!?」
東電の4月9日に公表している記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所における多核種除去設備B系CFF3Bの分解点検状況」からです。
東電は、多核種除去設備B系の装置CFF3Bより炭酸塩スラリーがろ過側に流出した要因として、プレートガスケットの一部欠損を報告しています。
ただし、プレートガスケットの一部欠損が「何故こるのか?・・」は、まだ未解明のようです。
3 月6日に交換したクロスフィルターが10日も経たないでプレートガスケットの一部欠損を起こすのは、“取り付け”のときに欠けた? か、初期不良と考えられます。
いずれにしても、交換設置後の点検不備です。
話は別に: 点検不備? の話しついでに、「1号機原子炉格納容器内温度計(PCV温度計:TE-1625T3)の指示値が、17.2℃(4:00 時点)から-20.0℃に低下し、そのまま継続している」ということで、公表しているプラントパラメータの「温度に関するパラメータ」グラフですが、PCV温度計のTE-1625T6が点検に伴い欠測となっています。
記者会見資料かHPの「温度に関するパラメータ」グラフのどちらかが点検不備? です。
<東電の報告>
・H26/4/4 4:49 1号機原子炉格納容器内温度計(PCV温度計:TE-1625T3)の指示値が、17.2℃(4:00 時点)から-20.0℃に低下し、そのまま継続している。その他の原子炉格納容器内温度計およびプラントパラメータには、有意な変化は確認されていない。現場調査の結果、当該温度計のケーブル接続部(コネクタ)が、保護管(エフレックス)内で水に浸かっていることを確認。また、保護管内の水からケーブル接続部を引き上げたところ、当該温度計の指示値が変動前と同等の値に復帰したことを確認。よって、ケーブル接続部における浸水が指示変動の原因と推定。対策として、被水した当該温度計のケーブル接続部(コネクタ)の乾燥を行った上で、ケーブル接続部(コネクタ)およびケーブル保護管(エフレックス)の被水防止養生を実施。その後、当該温度計について電気的特性の確認による健全性評価を行ったところ、発生前と同等であることを確認。
4/9 12:00 当該温度計による監視を再開。
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