騙されてはいけない1015―今起こっている福島原発事故・「1~3号機原子炉建屋1階高所部の汚染状況、ガンマカメラによる調査」
東電の5月8日に公表している記者会見配布資料「「原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発」1~3号機原子炉建屋1階高所部の汚染状況調査の実施について(ガンマカメラによる調査)」からです。
東電の報告では、「1~3号機原子炉建屋1階の高所(高さ4m程度)でガンマカメラによる撮像を行い、線量率への寄与が大きい箇所(ホットスポット)の有無の確認と、ホットスポットがある場合は強度を評価した上で、除染・遮蔽・撤去の検討を行う」ということです。
ガンマカメラによる調査は“かにクレーン”でガンマーカメラを持ち,パックボットでそれを監視、それを共に免震重要棟から遠隔操作するというものです。また通信形式は,「中継器(有線)を介した無線」ということで、中継器(有線)までくっ付いたものです。
通信線や電源ケーブルを引き摺っての調査で、“かにクレーン”は1.25トンと乗用自動車並で、ケーブルが引っ掛かって外れたり破断すると、“OUT!・・”です。
話は別に:「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」によると、何故か焼却工作建屋の水位が少しずつ上昇しています。
確か作業員のミスで、「仮設ポンプのスイッチを間違って入れた・・」が原因としていて、ポンプのスイッチはとっくに切っているはずです。それでも汚染水の滞留が増加するのは他に原因があるのです。
<東電の報告>
【焼却工作建屋の水位・焼却工作建屋サブドレン水の分析結果】
<トピックス>
・H26/4/14~集中廃棄物処理施設4カ所(プロセス主建屋、高温焼却炉建屋、サイトバンカ建屋、焼却工作建屋)のうち、3カ所間において、通常使用していない以下の滞留水移送ラインに設置してある仮設ポンプ(4台)が運転中であり、焼却工作建屋地下1階の全域に滞留水が広がっていることが確認されたことから、常設水位計による常時監視ならびに、焼却工作建屋のサブドレン水の分析を強化中。
<最新の水位>
・各建屋内の滞留水の深さについて大きな変化は確認されていない。
[5/8 14:00 時点の各建屋水深]
焼却建屋:深さ19.1cm(4/14 移送停止後と比較し、1.5cm 増)
工作建屋:深さ5.3cm(4/14 移送停止後と比較し、0.3cm 増)
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