騙されてはいけない1023―今起こっている福島原発事故・N14のトリチウム11000Bq/L、「何らかの放射性物質が混入」って!?
東電の5月17日に公表している記者会見配布資料「福島第一原子力発電所1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果」からです。
余り見たことのない表を東電は出してきたのですが、「太枠内が今回公表データ。他は平成25年9月9日、12月4日、5日、24日、平成26年1月16日、27日、2月25日、3月6日、28日にお知らせ済み」とあり、頻繁には報告しないもののようです。
それで、今回のサブドレンN14の公表データですが、トリチウムが11000Bq/Lと非常に高い値になっています。
東電は「他のサブドレンの値に対しトリチウム濃度が高めであるが、全ベータ放射能濃度がNDとなっていることからサブドレンの水を採取してから分析するまでの過程において、何らかの放射性物質が混入した可能性も含めて後日再分析を実施する予定」などと、変なことを(いつもの言辞ですが!?)平気で言っています。
「何らかの放射性物質が混入」自体が問題だと思うのですが?!
話は別に:ネットのNHKニュースの報道ですが、多核種除去設備の1系統が、またトラブルで止まったようです。全系統連続運転の本格稼動は、『もう、あかんのちゃう?!・・』と言う感じなのです。
多核種除去設備内の放射能環境が悪くメンテナンスもままならないのに、いろいろ手入れを要求する装置のようです。本格稼動しないと、汚染水問題の1つが片付きません。
『福島第一「ALPS」でまたトラブル(5月17日 15時59分)
東京電力福島第一原子力発電所で試験運転が行われている汚染水の処理設備「ALPS」で処理前に取り除く必要があるカルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルがあり、東京電力はトラブルがあった系統の処理を停止しました。
ALPSでは同じようなトラブルが相次ぎ、安定した運転に入れない状態が続いています。
福島第一原発の汚染水の処理設備「ALPS」で17日午前、3つの系統のうちの1つで、処理前の汚染水に含まれるカルシウムの濃度が下がっていないことが分かり、東京電力はこの系統の処理を停止しました。
カルシウムは放射性物質を除去する際の障害となるため、炭酸ソーダという薬剤やフィルターを使って前もって取り除く必要があります。
東京電力は、カルシウムを含む金属類を取り除くフィルターに不具合が起きた可能性があるとみて調べています。
この系統では、ことし3月にフィルターに不具合が起きたのに続き、先月には炭酸ソーダを注入する配管の弁を開け忘れるミスがあり、いずれも処理を中断しました。
また、別の系統ではフィルターの一部が欠けて処理性能が大幅に低下するトラブルがあり、ことし3月から処理が止まったままです。
東京電力は、ALPSの3系統による本格運転を先月から始めるとしていましたが、相次ぐトラブルで安定した運転に入れない状態が続いています。』
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