騙されてはいけない1031―今起こっている福島原発事故・「2号機、温度計の再設置!?」
東電の5月26日の「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」とHPの「プラントパラメータ(原子炉格納容器の水位・圧力・温度)」の「2号機温度に関するパラメータ」のグラフからです。
以前、2つあった温度計の1つを故障させて(温度計のメンテナンス作業でショート(短絡)してしまい使えなくなった?)温度計が1つになり、追加設置を意図して温度計(計8個)の設置作業を行ったのです。
ところが途中で引っ掛かって、2個だけ計画した位置にある? ということで、使用していました。
以前の2号機に関するパラメータのグラフ(加工して再掲)
原因を調べ、作業手順を確認して「再設置する作業の一環としてPCV温度(TE-16-007、008)を監視用温度計から除外」しました。
再設置作業として、「6個の温度計についてねじれを解消し、当初予定していた位置(PCV 内気中部および水中部)へ再設置する作業を実施。ねじれ解消の兆候は確認されたが、計画位置への設置判断が明確に確認されなかった」という変な? 言い訳をしています。「ねじれ解消」は作業目的ではありません。
温度計の設置が目的で、ねじれようがいまいが設置できれば良いと思うのです。実施している新規品の再設置作業が、うまくいけば良いのですが?!
今のグラフですが、まともな原子炉圧力容器底部の温度計は“TE-2-3-69H3”だけで心細い限り? の状況です。
<東電の報告>
【2号機】
H25/8 原子炉格納容器(PCV)内部調査の実施に合わせ、温度計の設置作業を行い、温度計8個(1本のケーブルに直列に取付)のうち、2個は予定された位置で温度測定が可能になり、保安規定第138 条(格納容器内温度)の監視計器:PCV温度(TE-16-007、008)として運用したが、残り6個の温度計(TE-16-001~006)はPCV 内の構造物に干渉し、予定された位置での温度測定ができず、結果的にPCV内気相部の温度を測定している状況となっていた。
H26/5/15 8:35 PCV 内の構造物に干渉した原因が温度計挿入時の回転操作にあることを確認し、温度計再設置の作業ステップを確立したので、この6個の温度計を当初予定していた位置(PCV 内気中部及び水中部)への再設置する作業の一環としてPCV温度(TE-16-007、008)を監視用温度計から除外。なお、再設置作業期間中は他の計器(既設PCV監視温度計5個)により、冷却状態の監視を行う。
5/20~22 6個の温度計についてねじれを解消し、当初予定していた位置(PCV 内気中部および水中部)へ再設置する作業を実施。ねじれ解消の兆候は確認されたが、計画位置への設置判断が明確に確認されなかった。
5/26~ 既設計器の引き抜き、新規品の再設置作業実施中。
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント