私の世界・知らない世界―『エボラ出血熱、“制御不能”・・!?』
ネットのCNNのニュースからです。
「西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大している問題で、現地で治療に当たっている国際医療支援団体の「国境なき医師団」は、流行が前例のない勢いで広がり、制御できない状況に陥ったと発表した」という恐ろしい話です。
念のため、「国境なき医師団」のHP(http://www.msf.or.jp/work/)に、「ギニア/シエラレオネ:エボラの感染例が再び増加」の記事があったので載せておきます。
医師団の活躍(CNNの動画より)
エボラと診断されMSFの治療を受ける女性(33歳)(以下、MSFのHPより)
防護服に身を包んで隔離施設内に入るMSFスタッフ
致死率が通常90%、今回は60%程度? で、罹るとアウトではなく、少し「ホット・・」するものです。「まだまし・・」で、6割は恐ろしいことですが、“全く手がつけられない病気”や“治癒しないもの”ではないのです。
マップはシエラレオネやギニアの位置とギニア国境に近い東部州カイラフン県コインドゥのガバメント病院近辺です。
『エボラ出血熱の死者350人に、「制御不能」 西アフリカ
(2014.06.24 Tue posted at 10:34 JST)
(CNN) 西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大している問題で、現地で治療に当たっている国際医療支援団体の「国境なき医師団」は、流行が前例のない勢いで広がり、制御できない状況に陥ったと発表した。世界保健機関(WHO)の最新の統計によると、流行が始まった3月以降に確認された患者は567人で、死者は350人に上る。
過去のエボラ出血熱の流行は、都市から離れた地方部にとどまり、拡大を食い止めやすいのが普通だった。しかし今回は状況が異なり、ギニア、シエラレオネ、リベリアの60カ所で患者が確認されているという。
原因の一端は、最初にウイルスが見つかった地点が、ギニアの首都コナクリなどの都市部に近いジャングルだったことにあるとみられる。コナクリの人口は200万人で、国際空港もある。エボラ出血熱には2~21日の潜伏期間があるため、感染者が気づかないまま渡航している可能性もある。
エボラ出血熱は、感染すると頭痛や発熱など風邪のような初期症状が出て、やがて激しい下痢や嘔吐(おうと)に見舞われ、血液が凝固できなくなって体内や体外で出血する。多くは平均10日で死に至る。
現時点で現地入りして治療に当たっている援助団体は国境なき医師団のみ。3月の発生以来、300人以上を派遣し、40トンあまりの物資を送り込んできた。しかしそうした対策は既に限界に達し、「もはや新たな流行が発生した場所にチームを派遣できなくなった」と説明。流行を食い止めるためには、地元政府や支援団体などの大規模な動員が必要だと呼びかけている。
WHOは7月2~3日に衛生当局による高官級協議を開き、現地への物資輸送や専門家の派遣について話し合う。
エボラウイルスのワクチンや治療法は存在しない。しかし初期段階で手当てを受ければ命を落とさずに済むこともある。致死率は通常90%に達するが、今回の場合は60%程度にとどまっている。
ウイルスに感染しても、発症していなければ他人に感染させる恐れはないとされる。衛生当局などは住民に対し、かぜのような症状が出た場合は地元の医師や国境なき医師団の診察を受けるよう促している。』
『ギニア/シエラレオネ:エボラの感染例が再び増加(2014年06月04日掲載:MSF)
ギニアとシエラレオネの両国で流行しているエボラ出血熱は、患者数が減少傾向にあると見られていたが、新たな症例が報告され、再び増加に転じる気配をみせている。流行地域ではこれまでに計300人余りが感染。「国境なき医師団」(MSF)は、それぞれの国の保健担当局を支援し、患者の治療と流行抑止策を続けている。
国境付近で感染・死亡例の報告――シエラレオネ
シエラレオネ保健省によると、ギニア国境に近い東部州カイラフン県コインドゥでは、5月末以降も感染確定例1件と死亡例4件が記録されている。担当局による5月29日の報告では、18人の感染が疑われ、そのうち6人が亡くなったという。
MSFは保健省と協力し、エボラ流行地域の中心であるコインドゥに、数日以内に治療センターを設置する予定だ。また、既に現地入りした調査チームに専門家チームが加わる。医療スタッフを守る防護服一式や薬などの医療物資や患者の治療施設を設置するための物資の搬入も行う。
MSF緊急対応コーディネーターのマリー=クリスティーヌ・フェリールは「人びとはエボラに恐怖を感じ、"奇病"と思っています。しかし、克服できない病気ではありません。現地の人びとの信頼を得ることが流行対策の要です」と話す。ギニアでのエボラ流行では、MSFの治療を受けた患者の中では30人が命を取り留めている。
治療をためらい、感染拡大か――ギニア
緊急対応を続けているにもかかわらず、この数週間で感染確定例が増加した。ギニア保健省によると、5月30日現在で178件の感染例が確認され、合計113人が亡くなった。地域別では、海岸線のボケ州ボッファ県や、キンディア州テリメレに拡大。首都コナクリ、ンゼレコレ州ゲケドゥ県とマセンタ県にも新規患者がいる。
患者数が増加に転じた原因の1つは、来院をためらっていた人々がいたことだと考えられている。感染者やその遺体を移動させるのも大きな問題だ。亡くなった場所ではない地域で葬儀を執り行うことが多く、遺族が遺体の場所を移す例も多い。流行地が複数にわたることで、患者の治療と感染制御が困難になっていることも一因だ。
フェリールは「MSFが現地で直面する主な問題は、住民からの反感と、感染が疑われながら出国してしまう人の追跡です」と明かす。
アフリカ西部では合計約300人のMSF外国人・現地スタッフが活動している。流行対策のため、40トン余りの機器・物資が現地に送られている。』
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