私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・「絶滅寸前のネコたち・・オセロット、マーゲイ、ジャガーネコ」
ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースから「絶滅寸前の米オセロット」の話ですが、その仲間「Leopardus」のマーゲイやジャガーネコは同じ運命を辿っています。
みんな良く似ていますが、小さい順に言うとジャガーネコは名前から大きいと思いがちですが一番小さく、次いでマーゲイ、今回のオセロットは意外に大きい(MAXでは体長120cm、16kg)のです。
注)「生息分布図」や以下の数値はウィキより
①ジャガーネコ:体長45-65cm、尾長26-33cm、体重1.5-3.0kg
②マーゲイ:体長46.3-79 cm、尾長33-51 cm、肩高30-45 cm、体重3-9 kg
③オセロットの体長は65-120cm、尾の長さは 27–61cm、体重9-16kg
木登りの上手さはマーゲイ>ジャガーネコ>オセロットだそうで、マーゲイは頭を下にして木を下りれるのだそうです。
(オセロットは出来ませんが、ジャガーネコは少しなら出来るそうです。言っておかないと、ジャガーネコが「僕もできるのに・・」と起こるかも知れないので!?)
生息分布をみると、殆ど同じエリアですが、ジャガーネコは南米だけ、マーゲイはメキシコなど中米にも生息しており、オセロットは生息域のほんの一部がアメリカにもあります。(ただ、生息域は正確に分かっている訳ではないそうです)
オセロットの生息域がほんのちょっとアメリカにあるお陰で、不幸もありましたが、今後のラッキーを願ってあげようと思うのです。そして、仲間にラキーを御裾分け? というか、他の「Leopardus」の仲間は不幸にもすばらしい毛皮を持つので一部のご婦人の垂涎の的となっていたのです。彼らにも脚光が少し当たれば良いのですが?
『絶滅寸前の米オセロットに最後の希望?
(June 5, 2014)
長年の生息地消失や自動車事故で、現在アメリカ国内に生存しているオセロットはテキサス州の片隅にわずか50頭のみとなってしまった。
現場へかけつけた保護区副区長のリオ・グスタフソン(Leo Gustafson)氏が死体を調べてみると、そこに横たわっていたのは、斑点や縞模様に覆われた美しい黄褐色の毛皮をまとった動物だった。
その首に、無線機のついた太い首輪が取り付けられていたことから、死んだのは保護区のスタッフが追跡していた4歳半のオスのオセロットであることが分かった。過去数ヶ月間、その追跡を続けていたスタッフは、縄張りにできそうな土地と恋の相手を見つけるべく、オセロットが綿畑やコンビニエンス・ストア、排水溝の中や道路を縦横無尽に移動していく様子を、はらはらしながら見守っていた。
野生動物学者たちの間でOM276として知られるこのオセロットの死で、アメリカ国内に生息するオセロットがまた一歩、絶滅の危機へと近づくこととなった。
オセロットは、メキシコ以南のアメリカ大陸全ての国(チリを除く)に生息しているが、米国内ではわずか50頭ほどしか残っていないと見られている。10年前には、その数が約100頭だった。現在、ラグーナ・アタスコサ周辺と、その隣りのウィラシー・カウンティーにある私有地の2カ所に分かれて生息している。
かつてはテキサス、ルイジアナ、アーカンソー、アリゾナに広く分布していたオセロットだが、現在はこの2カ所だけが種の生き残りをかけた最後の砦となっている。
◆厳しい生息環境
今日、アメリカ国内でオセロットの死亡原因の第一位となっているのは、自動車事故である。米国魚類野生生物局(FWS)およびラグーナ・アタスコサの生物学者が遠隔無線機で追跡していた14頭のうち、6頭までが自動車にはねられ死亡している。
しかし、オセロットの最大の敵は乗用車やトラックではなく、生息地の減少と個体群の消散だ。
いまや国内の生息地は、その95%が農地や住宅地に変貌してしまった。リオ・グランド・バレーの中で保護区と隣接する地域は、アメリカでも最も急速に開発の進んでいる地域の一つで、保護区を迷い出たOM276のような若いオスは、危険な人工環境の中を縫うようにして移動しなければならない。
◆希望の光も?
テキサス州運輸局は今年、州内の高速道路の下を抜ける初の野生動物用の通り道を設置する計画を立てている。106号線の拡大に伴い、140万ドル(約1億4000万円)をかけて8本の通路を建設する。
その前例として、1980年代にフロリダでは、エバーグレーズを通る州間高速道路75号線(別名アリゲーター通り)の拡大に伴い、2000万ドル(約20億円)をかけて23本の動物用通路を建設。その結果、1990年代中盤には50頭もいなかった州の絶滅危惧種であるパンサーの個体数が、今では160頭にまで回復したと見られている。
また、テキサスからパンサーを譲り受け、フロリダのパンサーに遺伝的変異性をもたらしたことも、個体数増加の一助となった。テキサスのオセロットにも、他の土地から新しい遺伝子を持ち込んでやることができるかもしれない。
FWSやアメリカおよびメキシコの様々な大学と研究機関の研究者らが結成した「オセロット移動作戦」チームは、約1000頭のオセロットが生息しているとされるメキシコのタマウリパス州から、繁殖適齢期のメスをアメリカへ輸入できるようメキシコ政府に働きかけていく計画を立てている。』
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