騙されてはいけない1076―今起こっている福島原発事故・「新たに、汚染水10万トン分のタンク増設!?」
東電の「2014年7月14日(第11回)廃炉・汚染水対策現地調整会議」、「【資料2】現地調整会議で提示された課題への対応の検討状況」の「タンク建設計画」とネットのNHKニュースからです。
NHKニュースは東電の新たな「汚染水10万トン分のタンク増設」を報道していますが、7月14日に行われた廃炉・汚染水対策現地調整会議の資料2の「現地調整会議で提示された課題への対応の検討状況」に、その根拠となる「タンク建設計画」があります。
タンクの増設は“新設タンク設置予定地”の“J6:駐車場タンク”の約3万m3タンクを約5万m3に増設(+2万m3:現地溶接型タンク)と“新設タンク設置候補地①”として“体育館脇の仮設ヤード+体育館撤去により敷地を確保”で約4万m3を設置(完成品型タンク)、“新設タンク設置候補地②”に“大型資機材仮置き場”に約2万m3を設置(完成品型タンク)、“新設タンク設置候補地③”に“Jエリア近傍を整地”して約2万m3タンクを設置(現地溶接型タンク)ということです。
かなり、急場しのぎの寄せ集め感? があり、心配に思うのです。第一、“現地溶接型タンク”は問題があってリプレイスしているのですが、これから造るものは入念に漏れない? 溶接をするつもりでしょうか?
以下の、タンクエリア図は「タンク堰二重化工事の状況について(既設タンクエリアの完了報告)」のものです。
『汚染水10万トン分のタンク増設へ(7月15日5時07分 NHKニュース)
汚染水貯蔵タンク 東京電力福島第一原子力発電所で、「地下水バイパス」など汚染水の増加を抑える対策の効果が想定よりも低かった場合に備えて、東京電力はこれまでのタンクの設置計画を見直し、新たに10万トン分のタンクを増設することになりました。
タンクの設置計画の見直しは14日、行われた汚染水対策を話し合う国の会議の中で東京電力が示しました。
東京電力はこれまでに、今年度中に83万トン分のタンクを設置する計画を立てています。
しかし、「地下水バイパス」や「凍土壁」など汚染水の増加を抑える対策の効果が想定よりも低かった場合などには、汚染水がタンクの容量を超えてしまう事態も懸念されるということです。
このため東京電力は、これまでの計画を見直して容量に余裕を持たせるために、新たに10万トン分のタンクを増設するとしています。また、これまではタンクができる時期に合わせて汚染水の管理計画を立てていましたが、タンクができても水位計の設置や検査など実際に使えるようになるまでさらに時間がかかることから、実情に合わせた計画に見直しました。
会議の議長を務める赤羽一嘉経済産業副大臣は、「タンクの設置計画を着実に実行できればひとまずのリスクは回避できる。今後は汚染水の浄化技術の開発などに力を入れていきたい」と話しています。』
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