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2014年7月24日 (木)

私の世界・知らない世界―「米で次々発覚した、病原体や核物質などの危険物の杜撰な管理!?」

ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースからで、「このところ、パニック映画を地で行くようなニュースが立て続けに報じられている・・」という出だしで、米で次々発覚した、ウイルスなどの病原体や核物質(プルトニュームや濃縮ウラン)など危険物の杜撰な管理の状況を報道しています。

核廃棄物が保管されているアメリカ、ワシントン州中南部にあるハンフォード核貯蔵所

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最後に、「一歩間違えば大惨事を引き起こすような危険物のずさんな管理を、果たして許してよいものだろうか・・」と結んでいますが、本当は未知の危険が直ぐそこにあるのに、「我々が知らない・・」または「知らされていない・・」、だけではないか? と思うのです。

2013912日に“Los Alamos National Laboratory”で行われた、「PHERMEX」と言われる、爆発物の発射実験? の撮影現場です。バンカーの手前の実験は、流体力学の測定値が記録された後に(=爆風発後)華麗な火球を生成。「PHERMEX」は1,000以上のhydrotests?(水素爆弾のテスト? かも)の冷戦時代の最高の撮影テスト施設、ユニークで重要なフラッシュX線照射の撮影施設です。(sonicbomb.comfas.orgより)

自分で翻訳しておきながら「PHERMEX」が意味不明なのですが、多分本当のところは、小型のサイクロトロンを使った電子ビームの照射実験で、照射対象の変化(破壊状況)を調べ、その威力を研究していたもののようです。

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この人たちは、「いったい、何をするつもり?・・」って、思いませんか。仕舞いに、反物質爆弾を作ってしまう? のかも知れません。

ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National LaboratoryLANL)の場所

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ちなみに、ロスアラモス国立研究所は核開発の初期、何度か臨界事故を起こして何名かの研究者が亡くなっています。

『米で次々発覚、危険物のずさんな管理

July 23, 2014

このところ、パニック映画を地で行くようなニュースが立て続けに報じられている。先日、米国メリーランド州ベセスダにあるアメリカ国立衛生研究所(NIH)の旧貯蔵室で、天然痘ウイルスの生きたサンプルが放置されていた事実が発覚。さらに同じ部屋で、デング熱やインフルエンザ、紅斑熱など各種感染性病原体入りの薬瓶327本が詰められた12個の箱が発見された。

一方、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は6月、適切な安全設備を欠いた環境下で、同センター所属の研究者75人が活性化した炭疽菌に誤って接触した可能性があることを発表。さらに先週には、危険性の高いサンプルを職員が不適切に扱った事例が過去10年間に少なくとも4件あったことを明らかにした。病原菌を食品保存用のビニール袋に入れて輸送したケースや、鳥インフルエンザウイルスの生きたサンプルを安全管理体制の不備な施設へ運び入れたケースなどがあったという。

 ウイルスから核弾頭まで、危険物取り扱いの過誤には長い歴史がある。今回公表されたのは、ごく最近起こった事例にすぎない。幸い、いずれのケースでも被害者は出なかったが先週、アメリカ連邦議会の証言台に立ったCDCのトーマス・フリーデン(Thomas Frieden)所長は、「安全性を追求する風土が不十分で、危機意識も欠如していた」責任を認めている。

 憂慮する科学者同盟(UCS)で世界安全保障プログラム(Global Security Program)に取り組む上級研究員のエドウィン・ライマン(Edwin Lyman)氏は、特に驚くべきニュースではないと語る。

 「人々の間に慢心がはびこっている。ハイレベルな危険物でも、手を離れると多くが警戒心を緩めてしまう」。

◆医療現場での安全対策

 ライマン氏によると、アメリカでは2001年のテロ攻撃以降、多くの大学や研究所、医療施設が安全対策の強化に乗り出してはいるが、世間が期待するほど充実した内容ではないという。

 「医療現場で極めて有効な放射性物質は、日常的に広く使用されている。この場合、安全管理強化について、その費用対効果の分析は多くの場合難しい。というのも、さまざまな脅威に対する安全対策の費用は、治療費に上乗せされるが、そもそもその脅威は身近なものではないからだ」とライマン氏は語る。

 だが身近ではなくとも、脅威は不安の原因になりうる。医療用放射性物質と言えども、危険人物の手に渡ってしまえば爆弾の材料として利用されかねない。一度でも実際に使用されれば、放射性物質は広範囲に拡散し甚大な被害をもたらすだろう。

◆核燃料棒の紛失事件

 危険物の安全管理に苦慮しているのは、医療機関や大学ばかりではない。プルトニウムや濃縮ウランなど、兵器や発電に使用される高レベル放射性物質を管理している政府機関や民間施設も、「安全対策が慢性的に不足している」とライマン氏は言う。

 例えば、2012年にはテネシー州オークリッジで、核兵器や核燃料を保管するエネルギー省のY-12国家安全保障複合施設に反戦活動家3人が侵入するという事件が発生している。しかも1人は82歳の修道女で、拘束されるまでみんなで星条旗を掲げて歌を歌っていたばかりか、警備員と一緒になって飲み食いしていたというから、あきれた話だ。

 ライマン氏は、「氷山の一角にすぎない。重要施設にも安全対策上の欠陥が多数存在する事実を示唆している」と警告する。

 また同年には、アメリカの石油・天然ガスサービス大手ハリバートン社の社員が、輸送途中の核燃料棒をテキサス州の砂漠地帯で紛失した事件が報道された。捜索の末、核燃料棒はおよそ1カ月後に発見されたが、原子力規制委員会(NRC)の報道官の釈明は、「NRCの記録によると、核燃料棒の紛失は少なくともこの5年間で初めて」という内容だった。報道官本人はおそらく良かれと思ってこのような発言をしたのだろうが、われわれには到底納得できない責任逃れだ。

 一般市民の多くは、天然痘ウイルスやプルトニウムのような危険物はいついかなる場合も、厳重に管理されているのが当然だと考えている。だが実態はそうではないようだ。一歩間違えば大惨事を引き起こすような危険物のずさんな管理を、果たして許してよいものだろうか。

ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National LaboratoryLANL

アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロスアラモスに、第二次世界大戦中の1943年に、マンハッタン計画の中で原子爆弾の開発を目的として創設されたアメリカの国立研究機関である。現所長は、チャールズ・マクミラン(Charles McMillan)。ロッキー山脈の南端の美しい森林に囲まれた広大な敷地(約110平方km)に2100棟もの施設が立ち並び、科学者・エンジニア2500名を含む1万人もの所員が勤務している。現在でも核兵器開発やテロ対策など合衆国の軍事・機密研究の中核となる研究所であるが、同時に生命科学、ナノテクノロジー、コンピュータ科学、情報通信、環境、レーザー、材料工学、加速器科学、高エネルギー物理、中性子科学、核不拡散、安全保障、核テロを抑止する核緊急支援隊の育成など、様々な先端科学技術について広範な研究を行う総合研究所でもある。アメリカ国内外の研究機関との共同研究も盛んで、多くの外国人研究者を受け入れている。年間予算は21億ドルで(2013年度)、合衆国の頭脳が集まる名実ともに世界最高の研究機関であり、「合衆国の至宝」と称される。研究所は「The world's greatest science protecting America(アメリカを守る世界で最も偉大な科学)」を標榜する。(=ウィキペディア)

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