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2014年8月 3日 (日)

騙されてはいけない1091―今起こっている福島原発事故・「地下水バイパス稼働の効果と評価方法!?」

東電の7月28日の記者会見配布資料「福島県漁連組合長会議説明資料」の「地下水バイパス稼働状況について」からです。

 少し遅いのですが、東電の「福島県漁連組合長会議説明資料」を見ていて気が付いたことがあり報告しておきます。

その「地下水バイパス稼働状況について」の説明資料で、東電は「4.短期的な地下水バイパス効果の評価方法」について、「地下水バイパスは、最初に効果が現れると考えられる10mエリア(揚水井の海側)にある観測孔の地下水位に低下傾向が見られるかで効果を確認します」として「30日累計雨量で分析を行った結果、汲み上げ開始当初と比較して、1ヶ月程度経過した最新の地下水位計測結果の方が低下している傾向が認められています」と結論付けています。

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 ただ、参考の「地下水バイパス稼働後における10m盤観測孔単回帰分析結果(累計雨量)」をよく見ると、観測孔A、B、Cの相関は高いとはいい難いもので、「稼働後の観測孔C孔において10cm程度の低下が想定される」とたった10cmの心細い? 全体の変動から見ると誤差程度のもの、という結果です。

「稼働後1ヶ月程度経過した6月後半以降のデータの方が稼働初期と比較しても全体分布の下部に位置している」という傾向が顕著に見られるのは、観測孔のC孔のデータですが、観測孔のAとB孔の水位表示メモリが0.5m(50cm)であるのに、C孔は0.25m(25cm)単位で、つまり倍に拡大しています。そうして、“下部に位置している”と言わなければならないほど、僅かな差なのです。

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