騙されてはいけない1095―今起こっている福島原発事故・「トレンチ建屋接続部の止水」と「タービン建屋東側地下水のトリチウム上昇!?」
東電の8月8日の記者会見配布資料と「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況等について」、「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」、HPにある7月31日の「廃炉・汚染水対策チーム会合 第8回事務局会議」、「【資料3】個別の計画毎の進捗状況」の「2号機海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の進捗状況について」からです。
東電は2号機と3号機の「トレンチ建屋接続部の止水工事」は凍結が進まず、氷やドライアイス(試験的?)まで投入して、凍結を促進して止水しようとしています。
このところの「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況」をみると、2・3号機間のウェルポイントと地下水No.2-8でトリチウム濃度の上昇が見られ、グラフの縦軸、濃度のメモリが対数表示なので、大した上昇に思えませんが、約3ヶ月で倍増しているのです。
トリチウム濃度が高い汚染水というのは人手の加わった処理水、キチット管理出来ていない? で、どこかで漏れ出ていることを示すものです。そのこともあって、東電は焦っているのかもしれません。
なお、それとは別に以前から濃度が高く問題となっている地下水No.1-6と地下水No.1-14、地下水No.1-17の全βの上昇も気になるところです。地下水No.1-6は上昇は緩やかですが何しろ高濃度で、地下水No.1-14と地下水地下水No.1-17は濃度の上昇が急激です。
話は別に:むし暑く台風の豪雨が来そうで、作業環境の劣悪さを同情するのですが、作業員の人が亡くなったり、被爆事故が起こっているようです。
ただ、早朝に「協力企業作業員(男性)が倒れているのを他の作業員が発見した」というのは、何か解せません。発電所内ならセキュリティーの問題や作業環境の監視の必要性から“2人以上で行動”が原則のはずです。発電所構外新事務棟エリアということで、例えば、朝早くから“新事務所の建て付け”を大工さんが1人で調整していて、心臓発作などで倒れたのでしょうか? でも、施設規模からいって1人は変と思うのです。
<東電の報告>
・H26/8/8 7:45 頃発電所構外新事務棟エリアにおいて、協力企業作業員(男性)が倒れているのを他の作業員が発見した。倒れていた作業員は作業開始前の打ち合わせに向かうところだった。当該作業員を入退域管理棟救急医療室へ搬送し、医師が診察した結果、心静止状態であり、緊急搬送が必要と判断したため、同日8:10 に救急車を要請し、8:47 にいわき市立総合磐城共立病院に救急車にて向かった。その後、10:32、同病院にて死亡が確認された。
・H26/8/8 11:30 頃 入退域管理棟での汚染検査において、1号機原子炉建屋1階の不要ケーブルの片付けに従事していた協力企業作業員に、顔面及び鼻腔周りの放射性物質の付着が確認された。内部取込みの可能性があることから、ホールボディカウンターを受検する予定。
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