騙されてはいけない1101―今起こっている福島原発事故・「トレンチの凍結止水！？」

東電の8月14日の「福島第一原子力発電所の状況（記者会見資料）」と7月28日の『福島県漁連組合長会議説明資料』の「トレンチの凍結止水に関する追加対策の検討・実施手順案について」からです

東電の記者会見資料によると、まだ8月12日になってもトレンチの凍結のために“ドライアイスの投入”をしているのです。

「凍結を開始」は4月始めですから3ヶ月半も経っていて、ドライアイスも投入を開始したのは半月以上前の7月28日です。

まだ、ドライアイスということは凍結がうまく進んでいないということです。

以下の資料は、『福島県漁連組合長会議説明資料』の「トレンチの凍結止水に関する追加対策の検討・実施手順案について」からです。

 

ただ、どういう意味の流れか不明ですが、トレンチには水流があり、それが建屋地下水と通じているとすれば、熱源は計り知れないエネルギーです。

馬鹿げたことですが、凍結止水はその前にまず流れを止めて、止水しなければ？　不可能ということです。

＜東電の報告＞

・H26/1/29～２号機海水配管トレンチ凍結止水工事における凍結管を設置するための削孔について、凍結管を設置するための削孔を実施中。削孔作業と並行して、3/27 より挿入作業ができるようになった孔から順次、凍結管およびパッカー挿入の作業を開始。

4/2～ 挿入が完了した凍結管について凍結を開始。

4/28～ 4/26 に全17 本の凍結管の挿入作業、そのうち13 本のパッカー設置作業が終了したことから、凍結管全17 本の凍結運転を開始。今後、凍結の壁を造成していく予定であり、凍結状況については、測温管にて確認していく。

7/28～ ２号機海水配管トレンチ立坑Ａの止水壁造成に向けた追加対策として、滞留水の冷却を目的にトレンチ内へ氷・ドライアイスの投入をすることとしているが、7/24、25 に実施した試験投入の結果を踏まえ、7/28 より氷の本格投入を開始。

8/12～ ドライアイスを追加で投入開始。（8/7 はドライアイスを計画通りに投入できなかったため、投入箇所をペントハウスに変更し、8/12 から実施中。8/8～8/11 は投入なし。）