騙されてはいけない1111―今起こっている福島原発事故・「海側遮水壁の閉合」
東電の8月25日の記者会見配布資料「福島県漁連組合長会議説明資料」の「海洋汚染をより確実に防止するための取り組み」からです。
「福島県漁連組合長会議説明資料」は説明が多くあって、「海洋汚染をより確実に防止するための取り組み」も9頁あるのですが、大切なことなので全文掲載しておきます。なお、内容は変えていませんが編修してあります。
それで、特に言いたいことは中ほどにある「6.海側遮水壁の閉合」についてです。
「くみ上げた地下水を安定的に浄化・移送できることが確認できた後、海側遮水壁を閉合する計画」と言っているのですが、「・・確認できた後、海へ放出し、流入地下水を減らせれば!?・・」という言葉が抜けています。
確か、東電は護岸から流れ出ている地下水が日に1000トンでうち400トンが“建屋地下に流入”としていました。
地下水バイパスについて、週に約2,770トン(23日公表分)ですから、1日400トン汲み上げ、海へ放出しているのです。しかし、期待に反して地下水位は10~20cmしか下がっていないのです。
そして、トレンチの凍結止水も儘ならず、陸側遮水壁(凍土壁)はまだこれから、「陸側遮水壁設置後,1~4号機周辺に流れ込む地下水は大幅に抑制されますので,サブドレンおよび地下水ドレンの汲み上げ量は小さくなり・・」は、「やってみなければ、分からない」というのが現状の姿です。
陸側遮水壁工事の日程を「H26年に凍結開始」としており、あくまでも“凍結開始”で、“凍結完了”ではないのです。
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