私の世界・知らない世界―「モスクワのミサイル防衛システム、ABM兵器のA-135!?」
ネットの“russianforces.org”、“Russian strategic nuclear forces”の“Missile defense”に「モスクワミサイル防衛システムA-135」の記述があり、その防御ミサイル配置サイトが掲載されていました。
システムは短距離迎撃用53T6(ガゼル)タイプを Lytkarino(16)、Sofrino(12)、コロリョフ(12)スホドニャ川(16)と、ヴヌーコヴォ(12)の5つのサイトに配置されています。(括弧内の数は迎撃ミサイルサイロ数)
53T6(ガゼル)は、固体燃料の二段推進で80キロの射程距離を有し、ミサイルは3キロ/ Sの速度で10~40kmの高度の標的を10ktの核爆弾で核攻撃します。
A-135発射(“ausairpower.net”、“Russian/Soviet Anti-Ballistic Missile Systems”より)
“missilethreat.com”にミサイル・サイロ(A-135)の写真がありました。何かボロッチク感じるのですが、ワザと何気なく? のようです。
ミサイル地下格納庫:A-135 Samolet (SH-08/ABM-3 Gazelle)(“missilethreat.com”より)
以下、サイトの位置ですが、場所は大体です。
Lytkarino(16)
Sofrino(12)
コロリョフ(12)
スホドニャ川(16)
ヴヌーコヴォ(12)
長距離迎撃用51T6(ゴルゴン)はナロフォミンスク-10とセルギエフ-15に配備です。51T6(ガゼル)は、液体燃料の三段推進で350キロの守備範囲を有し、高高度(40km以上)の標的を1Mtの核爆弾で核攻撃します。
ナロフォミンスク-10
セルギエフ-15
ただ、そのABM兵器ですが、「核爆発で発生する強烈なX線で敵核弾頭のコアを不活性化、放射線による敵核弾頭内の電子機器および輻射熱による機器の損傷」を目指したもので、それを首都モスクワなどの自国上空でやるというのです。迎撃出来ても、自国上空で核兵器を起爆させ、核爆発が起こることに変わりないものです。
また、高高度での核爆発は大量のガンマ線を発生させ、電磁パルス障害を起こし、第2次攻撃への対応が困難になるのです。つまり、次のミサイルは素通しになります。
ロシア(ソ連)は1995年から高高度迎撃には長距離迎撃用51T6(西側の呼称:SH-11ゴルゴン、)、低高度迎撃には短距離迎撃用53T6(西側の呼称:SH-08ガゼル)のABM-3(ロシア名はA-135)システムを導入していますが、ウィキによると、「これらはいずれも核弾頭を搭載している、1950年代式・・」だそうです。
何と豪胆な? と、その「ロシア的短絡思考」に“寒心”と“驚き”です。
ABM:弾道弾迎撃ミサイル(anti-ballistic missile)
敵の弾道ミサイルを迎撃するためのミサイルである。1950年代に開発が開始された核ミサイル系と、1990年代から現代に至るまで開発が続いている通常弾頭型がある。・・・(=ウィキペディア)
話は別に:サイトをマップで紹介していますが、プーチンに叱られると困るので位置は大体の場所です。当たり前のことですが、プーチンと知り合いではありません。ただ、同じ柔道した仲間? で、他所の元首よりはその点だけ、親しみを感じているのです。
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