騙されてはいけない1119―今起こっている福島原発事故・「滞留汚染水の貯留状況」とタンクの数！？

東電のＨＰの「中長期ロードマップの進捗状況」の8月28日、「廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議」、「【資料１】プラントの状況」の「滞留水の貯留状況（８月26日時点）」、「滞留水の貯留状況の推移」のグラフと「各エリア別タンク一覧」からです。

東電は「【資料１】プラントの状況」において「滞留水の貯留状況の推移」をグラフで示しています。（私の知る限り、会議資料に“推移グラフ”は初めてです）

ただ、出したグラフはどう見ても色分けや濃淡（薄すぎ）など分かり難く、その説明文も意味不明で、わざとではないか？　と思えるものです。

それに説明の数字ナンバーに③がないのも何故なのか？　不自然に思えるのです。他に、細かいことですがグラフの表題が、「濃縮塩水受タンク及び処理水貯槽（多核種除去・・」と途切れていて、変です。

一応、グラフで分かることは滞留汚染水の貯留量が8月末には60万トン以上あること、貯留量の増加は東電の言っている400トン／日を遥かに超えた日が多くあること、処理を待つ濃縮塩水受タンクの汚染水は35万トンを超え、その増加量と処理水量に現時点では拮抗していて余り差がなく、濃縮塩水受タンクの汚染水を減らすことがままならない・・などです。

後に、各エリアタンクの一覧を載せますが、多きもので1000トン、小さいもので40トンの大小取り混ぜ合計965基です。

　それ以外に、5・6号機用汚染水貯留タンクが52基あります。