騙されてはいけない1121―今起こっている福島原発事故・「G4エリアA5ーA6タンク連結弁からの漏れ、全β98百万Bq/Lの“水”!?」
東電の9月4日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所G4エリアA5ーA6タンク連結弁からの水滴下について」と「報道関係各位一斉メール」の「福島第一原子力発電所G4タンクエリアのA5タンクとA6タンクの連絡弁からの水滴下について(続報2)」、ネットのNHKニュースからです。
東電は「G4エリアA5ーA6タンク連結弁からの水滴下について」と報告していますが、“水滴下”は変な言い方? というか、「汚染水漏れ」でいいのです。
“一斉メール”にあるように、セシウム134が2.5×10^3 Bq/L、セシウム137:7.3×10^3 Bq/L、全ベータ:9.8×10^7 Bq/Lということで、「滴下している水はRO濃縮水(淡水化装置で発生した濃縮水)」で、まさに汚染水です。
以下の“G4タンクエリア”の場所を示す図は「廃炉・汚染水対策現地調整会議(2014年8月26日(第12回))」の「【資料2】現地調整会議で提示された課題への対応の検討状況」にある「汚染水堰カバーの設置について」からです。
それと、“汚染すい漏れ”の処置が「養生したビニール袋で受けて・・」という、急場凌ぎのいかにも安易? 簡便な対応(私の言うロシア的短絡思考・・)に見え、「こんなんで、いいの?・・」と心配になるものです。
「弁からはひび割れ」と、“ひび割れ”が原因のようですが、「何年も経っていないのに・・」と感じるもので、水平展開して他の弁を調べるのはかなり大変なことです。
・一斉メールは参考に、1回目からのせます。
<報道関係各位一斉メール2014年>
福島第一原子力発電所G4タンクエリアのA5タンクとA6タンクの連絡弁からの水滴下について 平成26年9月4日 東京電力株式会社
(続報2)
本日(9月4日)お知らせしております、G4タンクエリアのA5タンクとA6タンクの連絡弁からの水が滴下についての続報です。
G4エリアA5タンクとA6タンク間の連絡弁からの滴下事象について、滴下した水の分析結果をお知らせします。
・セシウム134:2.5×10^3 Bq/L
・セシウム137:7.3×10^3 Bq/L
・全ベータ :9.8×10^7 Bq/L
当該連絡弁からG4タンクエリア堰内に滴下した量については、現在評価中です。
なお、当該連絡弁からの滴下は現在も継続中であり、滴下した水は養生したビニール袋で受けておりますが、A5タンク内の水位を下げて当該連絡弁からの滴下を止める目的で、午後2時40分頃より、仮設ポンプを用いてA4タンクへの移送を開始しています。
当該連結弁から滴下した原因等については、引き続き調査していきます。
(続報1)
本日(9月4日)お知らせしております、G4タンクエリアのA5タンクとA6タンクの連絡弁からの水が滴下についての続報です。
現場を確認したところ、連絡弁の弁箱にひび割れらしきものが確認され、現在も数秒に1滴の滴下は継続しています。
今後、A5タンクから仮設ポンプにてA4タンクへ水を移送しA5タンクの水位を下げる操作を実施します。
(1回目)
本日(9月4日)午後0時4分頃、G4タンクエリアのA5タンクとA6タンクの連絡弁より水が滴下していることを、A4タンクからA5タンクへの水張り作業中の当社社員が発見しました。
滴下している水はRO濃縮水(淡水化装置で発生した濃縮水)で、堰内に留まっており、堰外への流出はありません。また、応急処置として滴下箇所をビニール袋で養生し、水を受けております。
漏えい状況および原因等を調査しており、状況等がわかり次第お知らせします。
『福島第一原発 汚染水タンクの弁から水漏れ(9月4日23時14分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水をためているタンクの弁から汚染水がしたたり落ちているのが見つかり、現在も水漏れが続いていることから、東京電力で対策を検討しています。
東京電力によりますと4日正午すぎ、福島第一原発で汚染水をためる2つのタンクを結ぶ配管の弁付近から、水がしたたり落ちているのを作業員が見つけました。
漏れているのは、建屋からくみ出されてセシウムを取り除いたあとに残った比較的高い濃度の汚染水で、東京電力では漏れている量は数秒に1滴程度だとしています。またタンクの周囲には高さおよそ60センチのコンクリート製のせきが設けられているほか、床も樹脂で覆われているため、外部や地中への漏えいはないとしています。問題の弁からはひび割れのようなものが見つかったということで、東京電力では水漏れを止める対策を検討するとともに、弁の周囲をシートで覆ったり、この弁につながる2つのタンクの汚染水を別のタンクに移したりする作業を進めています。
福島第一原発では、去年8月に高濃度の汚染水300トン余りがタンクから漏れだすなど汚染水漏れが相次いだことから、東京電力はパトロールを強化したりタンクに水位計や警報器を取り付けたりするなどの対策を進めています。』
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