騙されてはいけない1122―今起こっている福島原発事故・「熱中症に関する取り組み」
東電の9月6日の「福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】」とHPの「中長期ロードマップの進捗状況」の8月28日、「廃炉・汚染水対策チーム会合 第9回事務局会議」、「【資料3-4】労働環境改善」、「熱中症に関する取り組みについて」からです。
6日の日報に、
「福島第一原子力発電所構内で作業をしていた協力企業作業員(男性)が体調不良を訴え、本日午前10時50分頃に入退域管理棟救急医療室に入室。医師による診察の結果、緊急搬送の必要があると判断されたため、同日午前11時18分にドクターヘリを要請し、午前11時52分、救急車にて福島第一原子力発電所からドクターヘリの待ち合わせ場所へ出発。午後0時15分にドクターヘリにて、いわき市立総合磐城共立病院へ出発。」
と、協力企業作業員(男性)の人の体調不良を伝えていますが、参考に、先の資料3-4に「労働環境改」・「熱中症に関する取り組みについて」があるので紹介しておきます。
今年度の熱中症発生件数は7月までに8人(6月1人、7月7人)となっていて、幸いかどうか分からないのですが、8月は雨が多く冷夏だったので去年よりましかも? と思うのです。ただ、防御服は雨が降って湿度が高くなると余計大変かも知れません。
話は別に:「熱中症に関する取り組みについて」の前に、東電の行ったアンケートの内容を載せています。
アンケートは一応専門なので、大きな改良点を2つ、指摘しておきます。
(40年近く前の紀伊半島生活圏整備計画の為のアンケートからずいぶん経験しています。そのアンケートは当時としては珍しい、多変量解析の数量化Ⅱ・Ⅲ類も使っていました。)
①順序尺度を構成する質問について
質問1や2のような、評価を聞く質問(順序尺度)は質問17にあるように中間項の「どちらともいえない」と「わからない(又は、しらない)」を設けて質問(回答枝)を作るべきです。
②サブ質問の分岐について
サブ質問の分岐は、回答者のミスを誘うので極力止めるべきです。サブ質問はコンピュータ利用が進んでいない頃、(手集計で要因分析)の名残というか、発想です。今ならいくらでも質問のクロス集計をして要因分析が簡単に出来るので、その必要がありません。
そして質問を少し工夫するといいのです。例えば、
について、質問を『「入退域管理施設までの移動」について、問題を感じられることがあればいくつでも○を付けて下さい』とすれば良いのです。
後で評価項目とクロスを取れば、評価の低い理由も分かり、かつ、評価の高い人の指摘する問題も分かることになります。
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