騙されてはいけない1126―今起こっている福島原発事故・「増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策」とままならない本格運転!?
東電の9月11日の記者会見配布資料「増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策について」があり、その参考に「廃炉・汚染水対策現地調整会議(2014年8月26日(第12回))」の「【資料2】現地調整会議で提示された課題への対応の検討状況」にある「多核種除去設備の本格運転への移行について」、「増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の進捗状況について」からです。
東電は多核種除去設備の本格運転がままならず、急いで増設多核種除去設備のホット試験を9月半ばからするようです。
増設多核種除去設備もA、B、Cの3系統あって、まずA系統からコールド(通水のみのテスト)試験を経て、OKならホット試験(実際の汚染水を通す)という段取りで、日程的には“10月~”に「本格運転」となっていますが予定では12月末が目標(「増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の進捗状況について」より)です。
写真を後のもの(「増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の進捗状況について」)と比較すると、会議の8月26日までに出来ているのはプラント設備(「A系の据付完了」としている)で、その後に建屋を急遽造ったようです。
増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策について(写真・動画集)
増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策について(本文)
なお、以下の「多核種除去設備の本格運転への移行について」を見ると、「4.溶接検査等への対応」で「現行の多核種除去設備」について、「緊急時対応(64条対応)として設置した設備であり、海外製機器、一般汎用品などが多く、JSME規格等(設計建設規格、溶接規格)の対応が図られていない」という驚くような記述があり、まだその「適合性を確認しているところ・・」だそうです。
多核種除去設備の本格運転への移行について
増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の進捗状況について
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