騙されてはいけない1129―今起こっている福島原発事故・「原子力規制委 凍土壁の山側の工事認可!?」
東電の9月11日の福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)「福島第一原子力発電所凍土遮水壁 凍結管設置作業の進捗状況について」とネットのNHKニュースからです。
NHKニュースは、『「凍土壁」について、原子力規制委員会は、地下の配管などが障害となっていた山側の区間の工事を認た』というニュースを報道しているのですが、9月11日の「福島第一原子力発電所 凍土遮水壁 凍結管設置作業の進捗状況について」にあるように、工事はとっくに始まっていて、見込み発車? もいいとこなのです。
原子力規制委員会は「トンネルや配管が埋まっている場所では中にたまった汚染水が漏れ出すおそれ」を懸念して、認可を渋っていたのですが、東電は「工事を飛び石状に進め・・」ていたのです。
「トンネルに穴を開けてセメントを流し込むなどして汚染水が漏れ出すのを防ぎながら工事を進める計画」を“安全性に問題がない”と認可したのです。
素人目には、かなり“ヤバイ工事!?”と思え、心配します。
以下の図は、11日に公表の「凍土遮水壁 凍結管設置作業の進捗状況」です。参考に現地マップで山側の障害のある辺り? を示しておきます。
なお、小さく脚注コメントに“※2貫通部・障害物と干渉する箇所”(ピンクの下線部)があるのですが、何処かは分かりません。
『原子力規制委 凍土壁の山側の工事認可(9月17日17時41分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、建屋の周りの地盤を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土壁」について、原子力規制委員会は、地下の配管などが障害となっていた山側の区間の工事を認めました。
しかし、海側については汚染水対策の遅れから工事の申請ができない状態で、建設が計画どおりに進むかは不透明な状況です。
福島第一原発では、汚染水が増える原因となっている原子炉建屋などへの地下水の流入を防ぐため、建屋の周りの地盤を1.5キロにわたって凍らせる「凍土壁」を建設する計画です。
工事はことし6月から一部の区間で始まっていますが、トンネルや配管が埋まっている場所では中にたまった汚染水が漏れ出すおそれがあるため、工事は飛び石状に進められていました。
これに対して東京電力は、地下に障害物がある場所のうち建屋の山側について、トンネルに穴を開けてセメントを流し込むなどして汚染水が漏れ出すのを防ぎながら工事を進める計画を申請していて、規制委員会は、安全性に問題がないとして17日、この工事計画を認めました。
これによって、全長1.5キロのうちおよそ1キロの区間について認可が下りたことになります。
しかし、建屋の海側については地下のトンネルにたまった高濃度の汚染水を抜き取る対策がうまく進んでいないため工事の申請ができない状態で、今年度中に凍結を始めるとする凍土壁の建設が計画どおりに進むかは不透明な状況です。』
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント