騙されてはいけない1133―今起こっている福島原発事故・「トレンチ汚染水対策、方針転換へ!?」
東電の9月23日のネットのNHKニュース、「トレンチ汚染水対策 方針転換へ」からです。
昨日、「2、3号機トレンチの止水工事進捗」を紹介して「トレンチの凍結止水」が不十分であることを言いました。
NHKニュースは、そのことで「トレンチ汚染水対策 方針転換へ」と報道しています。つまり、以下の東電の言う、「2号機トレンチの閉塞の今後の対応」の解説? のようなものです。
東電は「4.まとめ及び今後の対応」の「2号機トレンチの閉塞の今後の対応」で「・・トレンチの閉塞を達成するには、配管貫通部の間詰め、ケーブルトレイ部のグラウト充填を行った凍結止水を促進させるとともに汚染水を抜きながら閉塞用の材料を充填していくことが望ましいと判断・・」としています。
注)グラウト(grout):建設工事において空洞、空隙、隙間などを埋めるために注入する流動性の液体のこと。グラウチング、薬液注入ともいう。地盤改良から鉄骨・鉄筋の充填材、補修材料の他、用途は幅広い。セメント(モルタル)系、ガラス系、合成樹脂などが用いられる。(=ウィキペディア)
以下、「4.まとめ・・」は昨日の再掲、「5-1・・」が新たに掲載です。
『トレンチ汚染水対策 方針転換へ(9月23日6時43分 )
.東京電力福島第一原子力発電所で「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに流れ込んだ汚染水の対策が難航している問題で、東京電力は汚染水を抜き取ったうえで、トレンチをセメントで埋めるとしていたこれまでの方針を転換し、汚染水が入ったまま、セメントを流し込むことを検討していることが分かりました。
汚染水の抜き取りを並行して行うため、「汚染水が漏れるリスクは小さい」としています。
福島第一原発では、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに高濃度の汚染水が流れ込み、地下水と混ざって海に流れ出していると見られています。
東京電力は当初、汚染水の一部を凍らせて止水したうえで、ことし7月から汚染水を抜き取る作業を始め、その後トレンチをセメントで埋める計画でしたが、現在も十分に凍らず、汚染水が抜き取れない状態です。
このため東京電力はこれまでの方針を転換して新たに開発した特殊なセメントを汚染水が入ったままのトレンチに流し込み、トレンチを埋める作業と汚染水を抜き取る作業を並行して行うことを検討しています。
東京電力は「この作業によって汚染水が漏れるリスクは小さい」と説明していて近く、この方針を原子力規制委員会に示したうえで11月中旬からセメントを流し込み始め、来年1月には作業を終えたいとしています。
一方、福島第一原発では汚染水対策の一環として1号機から4号機の周囲の地盤を凍らせて建屋への地下水の流入を防ぐ「凍土壁」の建設が進められていて、トレンチの対策の遅れが建設に影響することも懸念されていますが、東京電力は「凍土壁の建設に影響はない」としています。』
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