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2014年9月29日 (月)

騙されてはいけない1138―今起こっている福島原発事故・「水処理二次廃棄物の管理状況!?」

東電のHPにある「中長期ロードマップの進捗状況」の925日に行われた「廃炉・汚染水対策チーム会合 第10回事務局会議」、「【資料3-7】放射性廃棄物処理・処分」からです。

東電は831日時点の「ガレキ・伐採木の管理状況」と923日時点の「水処理二次廃棄物の管理状況」を公表しています。

Cエリアが1500トンで4万㎥、Oエリアが1400トンで1万76百㎥になり1千㎥以上の増加で、どちらもタンク設置関連や凍土遮水壁設置関連、多核種除去設備増設関連の工事から出たガレキです。それと高線量廃棄物専用保管庫、固体廃棄物貯蔵庫の容器に入れる、3号機建屋瓦礫撤去関連工事からのガレキが200㎥出ています。(エリア図は省略します)

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「水処理二次廃棄物の管理状況」の多核種除去設備保管容器(HIC)の数が38基(/月)増えていますが、東電の当初の計画では本格稼動の時、保管容器(HIC)は1年で約500本としていました。注1)

A、B、C系統の内2系統が100%稼動という条件、つまり3系統全体で約67%の稼動率です。1年で約500本(HIC)とすると、月に38本の増加(9月は42本)は計画に近いものです。

容器の保管量は現在(923日)1084本、保管容量は2549本で残り1465本です。増設や高性能多核種除去設備の稼動を考えると、仮保管庫の容量が直ぐ(3年もたない)に問題になるのでは? と心配です。

なお、多核種除去設備の処理過程で出る放射性廃棄物は主に廃スラッジ、使用済吸着材またはカラム式の吸着塔(2塔)そのものです。カラムは“columnar”で円柱状の意、吸着材の入った吸着塔(円柱容器)を抜き出して交換、そのまま水抜き後保管するものです。

注1)H24年6月25日:「多核種除去設備(ALPS)確証試験、設備工事の状況について」より

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昨日の増設多核種除去設備では、何故かカラム交換式は使用していないし、建設中の高性能多核種除去設備も同じです。

吸着塔のカラム交換式は保管容器(HIC)も必要なくて便利? に思うのですが、交換時の操作困難性が問題か? 交換するので、接続部に問題があるのかも知れません。

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