騙されてはいけない1139―今起こっている福島原発事故・「多核種除去設備B系統の対応状況!?」
東電の9月29日の記者会見配布資料「多核種除去設備B系統の対応状況について」からです。
28日(日曜日)に言った、『騙されてはいけない1137・・・「再び!、多核種除去設備B系統でトラブルが起き、運転を停止!?」』の「多核種除去設備B系統の処理後の水が濁る(白濁)トラブル」について、休日を挟むので遅れた東電の報告です。
以前に、炭酸塩スラリーの流出による白濁があって、改良型クロスフィルター(CFF)に交換しているのに、再度白濁が出たもので、やはり“炭酸塩スラリー”の流出、吸着塔1塔目には多くの堆積物(炭酸塩?)が見られます。
昨日、「水処理二次廃棄物の管理状況」で設計段階ですが「多核種除去設備」の“炭酸塩除去処理設備”が分かる図を再掲しておきます。
炭酸塩除去処理がクリアーに出来ないのですが、「B系統処理再開に向けた対応」を見ると、かなりの“やりくり”(その場凌ぎ的)対応? をするようです。
話は別に:「今後の予定」を見て知ったのですが、増設多核種除去設備のA系統は9月17日から、B系統は9月27日から運転中です。
話のついでに:炭酸塩の話しついでに、炭酸塩は多核種除去装置には悩みの種? かも知れませんが、生物や人の生活に“なくてはならないもの”です。特に炭酸カルシウムは貝殻やサンゴの骨格、鶏卵の殻、石灰岩、方解石、霰石、大理石、鍾乳石、白亜(チョーク)の主成分で、貝殻を焼いて作る顔料は胡粉と呼ばれ、土壌ではイタリアのテラロッサに含まれるのです。
炭酸塩(carbonate)
炭酸イオン(carbonate、CO32−)を含む化合物の総称である。英語の carbonate は炭酸塩と炭酸イオンの他、炭酸エステル、炭酸塩化、炭化、飲料などに炭酸を加える操作のことも指す。無機炭素化合物の一種で、炭酸塩の中には、生物にとって重要な物質である炭酸カルシウムや、産業にとって重要な炭酸ナトリウムなどがある。炭酸塩はアルカリ金属以外は水に溶けないものが多い。一般に加熱により二酸化炭素を発生して金属酸化物を生じる。
炭酸アンモニウム ((NH4)2CO3):炭安とも呼ばれる。
炭酸カリウム (K2CO3):植物の灰の成分であり、古代より洗剤として利用。現在はガラスの原料として重要。
炭酸カルシウム (CaCO3):石灰石、サンゴ骨格、貝殻などの主成分。チョークやベビーパウダーの材料。白濁色の温泉の含有成分およびそれを模した入浴剤の成分。
炭酸ナトリウム (Na2CO3):石鹸、ガラスなどの原料。炭酸ソーダとも呼ばれる。
炭酸バリウム (BaCO3):毒重石の主成分で人体に有害。胃の検査で造影剤として飲むバリウムはこれではなく、硫酸バリウム。
炭酸マグネシウム (MgCO3):運動競技向けの滑り止め剤、研磨剤、医薬品に利用。
炭酸リチウム (Li2CO3)
炭酸銅(II) (CuCO3)
炭酸鉄(II) (FeCO3)
炭酸銀(I) (Ag2CO3)・・・(=ウィキペディア)
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