私の世界・面白い話のネタ―人のことは言えないアメリカ、グアノ島法!?
私の世界・知らない世界の「英国が1957年、水素爆弾テストのマルデン島!?」でグアノ (guano):「島の珊瑚礁に、海鳥の死骸・糞・エサの魚・卵の殻などが長期間(数千年から数万年)堆積して化石化したもので、肥料の資源」のことを知りグアノを調べると、アメリカには南北戦争(1861年~1865年)の少し前、1856年に“グアノ島法”:「 アメリカ合衆国市民はグアノが堆積している島を領有することができる」という、もの凄く手前勝手? というか、スコイ法律を連邦議会で可決しています。
グアノ (guano)
ナウルのグアノ採掘跡地
「占領されておらず、且つ他国政府の管理下におかれていなければ島がどこにあってもよく、権益の保護のためにアメリカ合衆国大統領に軍隊を指揮する権限を与える」と言う身勝手な法律で、今の何処かと同じ発想、かつ武力行使の強面主義です。
そして、「アメリカは島を占有するが、グアノが枯渇した後は占有を続ける必要はない」という、「用済み後は、面倒を見るのが大変!?・・、で捨てる!」というものです。
アメリカの弁護? は少し厭なのですが、米英戦争(1812年6月~1814年12月)の後、「領土の拡大とフロンティア」の時代が来て、領土の開拓に励む? というか、「縄を張り、耕せば自分のもの!・・」と開拓、立国に励んだのです。(本当は、インディアンのもの・・)
領土の拡大とフロンティア(=ウィキペディア、“アメリカ合衆国の歴史”より)
米英戦争によってヨーロッパ政治への介入に懲りたアメリカは、自国の領土拡大へ方針を転換した。1818年にイギリスと旧仏領ルイジアナの一部と英領カナダの一部を交換、スペインからは1819年に南部のフロリダを購入した。これによって1マイル四方に人口(白人人口)が2人以下という開拓前線、いわゆるフロンティアが誕生した。米英戦争直後からアメリカ国民は大挙してルイジアナ植民地へ移住した。その中心はオハイオ川流域であったが、1840年ごろから太平洋沿岸の新天地オレゴンを目指すようになった。このオレゴンを目指す道はやがてオレゴン街道と呼ばれ、西部開拓が盛んになった。移民たちはインディアンなどに襲われないよう、幌馬車で隊列(コンボイ)を組んで移動した。
グアノ島法は現在でも有効で、廃止されていません。
グアノ島法(Guano Islands Act)
1856年8月18日に連邦議会で可決されたアメリカ合衆国の連邦法。アメリカ合衆国市民はグアノが堆積している島を領有することができるというもの。占領されておらず、且つ他国政府の管理下におかれていなければ島がどこにあってもよい。この権益の保護のためにアメリカ合衆国大統領に軍隊を指揮する権限を与える。
あらゆる島、岩、珊瑚礁に堆積するグアノを米国市民が発見した際は、他国政府による法的管理下になく、他国政府の市民に占領されておらず、平和裡に占有してその島、岩、珊瑚礁を占領したときはいつでも、米国大統領の裁量で米国が領有したと判断して差し支えない(グアノ島法第1節)。
この法律は現在でも有効である。
1840年代、グアノは農業用肥料及び火薬の原料となる硝酸カリウムの原材料として重用されていた。1855年、アメリカ合衆国はこのグアノが大量に堆積している島々が太平洋にあることを知った。このグアノ採取を有利に行うためグアノ島法が議会を通過した。
この法律では、アメリカ合衆国は島を占有するが、グアノが枯渇した後は占有を続ける必要はないというものだった。しかし、必要がなくなった後の領土の扱いをどうするかは定められていなかった。当時の理解としては、国際法上の無主地(terra nullius)に戻るということであった。
これがアメリカ合衆国による島嶼地域の領土に関する考え方の出発点となった。それまで、アメリカ合衆国が取得した領土は、直ちにアメリカ合衆国と一体不可分な一部となり(編入)、条約等により変更が無い限り、正式州になる機会を待つのが通例だったが、島嶼地域では州にする意図がはじめから無くても政府が保有することができるというものだった。
こうして 100以上の島の領有を宣言したが、今日でもアメリカ合衆国の管理下に置かれているのはベーカー島、ジャービス島、ハウランド島、キングマン・リーフ、ジョンストン環礁、パルミラ環礁そしてミッドウェイ環礁である。残りは全て資源枯渇後に放棄された。ナバッサ島は現在ハイチとアメリカ合衆国の2国がその領有を主張しあっている。セラニャ・バンクとバホ・ヌエボ・バンクは更に複雑で、アメリカ合衆国を含めて3カ国以上が領有の主張を行っている。1971年に、米国はホンデュラスと条約を結びスワン諸島がホンデュラスの領土であることを確認した。(=ウィキペディア)
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