騙されてはいけない1142―今起こっている福島原発事故・「モバイル型ストロンチウム除去装置の運転開始！？」

東電の10月2日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所モバイル型ストロンチウム除去装置の運転開始について」からです。

昨日、「護岸地下水、ストロンチウム９０が過去最高値を更新で１１０万Bq/L！？」の話をしたのですが、東電は「モバイル型のストロンチウム除去装置の運転開始」を報告しています。

「逆浸透膜装置から出た廃液を貯留するＲＯ濃縮水タンクは、高濃度のストロンチウムを含むためモバイル型ストロンチウム除去装置によりストロンチウム濃度を低減」ということで、“漏えいのリスク”や“環境線量の低減”、“パトロール作業員の被爆の低減”の３つのリスクの低減を図るのだそうです。

 

 

参考に、「中長期ロードマップの進捗状況」の9月25日に行われた「廃炉・汚染水対策チーム会合　第10回事務局会議」の「【資料１】プラントの状況」から“滞留水の貯蔵状況（9月23日時点）”の処理水タンク貯蔵量を見ると、濃縮塩水は約36万5千㎥、濃縮塩水受入タンクの容量は394,700㎥で９２％の使用率です。

“滞留水の貯蔵状況の推移”を見ると、このところ(7月～8月）やっと増加が止まった？　のですが、予断を許さない状況のようです。
以下の図、滞留水の貯蔵状況（9月23日時点）は、関連部分に限っています。