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2014年10月30日 (木)

騙されてはいけない1161―今起こっている福島原発事故・「1号機放水路サンプリング結果とその位置関係!?」

東電の1029日の「福島県漁連組合長会議説明資料」の「海洋汚染を確実に防止するための取り組み(浄化設備の安定稼動と排水管理)」と「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果」からです。

東電の“取り組み”の説明内容は別にして、「福島県漁連組合長会議説明資料」には、これまで分からなかった資料、建屋や汲み上げ井戸(高濃度汚染地下水の出た地下水観測孔№1-6)と地下水位や海面水位、地面の位置関係が分かる断面図が出ています。

Photo_2 

また、初めてものと思うのですが「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果」を公表しています。

1号機放水路サンプリング結果は上流側(1号機の側)が高く、セシウム13431,000Bq/L、セシウム13795,000Bq/L、全βが12Bq/Lとなっているのです。

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今回、雨水が流入した1号機放水路の位置関係ですが、「福島県漁連組合長会議説明資料」に断面図があり、放水路の上端が周辺地下水位(OP+2.22.3m)や立坑水位(OP+2.01m)の少し下、OP+1.52.0m程度と推定出来、海側のグランド(地面)がOP+4.0mなので、放水路の大体の位置が分かるのでプロットしてみました。

ただ、東電の図によると地下水位の位置がかなり高く矛盾します。何かの思い違いがあるのかも知れません。

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話は別に:昨日、1号機建屋カバー工事について、『何か「やりたくない病風?・・」が吹いている気がします』と言ってしまったのですが、当り! というか、NHKニュースは、東電は「核燃料の取り出し、遅らせる方針」だそうです。

『核燃料の取り出し 遅らせる方針(1030556分 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所1号機の廃炉に向けた作業を巡り、国と東京電力は、使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しの開始を2年、溶け落ちた核燃料の取り出しは5年、それぞれ現在の計画より遅らせる方針を固めました。

これまでの作業の遅れに加え、核燃料を取り出す設備の建設に時間がかかることなどが原因で、計画を遅らせる形で見直しが行われるのは初めてです。

国と東京電力がまとめた現在の廃炉に向けた工程表では、福島第一原発1号機について使用済み燃料プールから核燃料を取り出すのは早ければ平成29年度から、溶け落ちた核燃料の取り出しは平成32年度からとされています。

しかし、1号機では原子炉建屋に積もったがれきが核燃料の取り出しを妨げているため今月から建屋を覆うカバーを解体してがれきを撤去するための作業が始まっていますが、本格的なカバーの解体は来年3月からの予定で、元の計画からは実質的に半年以上遅れています。

さらに、実際に核燃料を取り出す際は建屋の上にクレーンなどを建設することになりますが、燃料プールの核燃料と溶け落ちた核燃料では場所も状態も全く異なるため別々の設備を設ける方針で、その分、建設にも時間がかかる見通しです。

このため国と東京電力は、燃料プールからの核燃料の取り出しを2年遅らせて平成31年度からに、溶け落ちた核燃料の取り出しは5年遅らせて平成37年度からに見直す方針を固めました。

また、2号機の核燃料の取り出しについては、放射線量が極めて高い建屋内の除染が難しいうえ、備え付けの燃料取り出し用のクレーンが復旧する可能性が見込めないため、2年後をめどに具体的な方法を検討することにしています。

現在の工程表では福島第一原発の廃炉作業は30年から40年かかるとされていますが、計画を遅らせる形で見直しが行われるのは初めてで、廃炉作業の難しさが改めて浮き彫りになっています。

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