騙されてはいけない1174―今起こっている福島原発事故・「1,2号機ウェルポイント、マンガン54が54 Bq/L、全β210万 Bq/Lと過去最高値」
東電のHPにある「報道・データ」の12日の「福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】」とネットの11月11日のNHKニュースからです。
東電は11月10日に採取した1,2号機ウェルポイント汲み上げ水について、マンガン54の分析値が54 Bq/L、全ベータが210万 Bq/Lと、過去最高値の高い値が検出されたことを報告しています。
10月13日に採取の地下水観測孔№1-6の汲み上げ水について全β780万Bq/Lの過去最高値となっていたのを思い出したのですが、その影響が出て来たものかも知れません。
ただ、1,2号機ウェルポイント汲み上げ水はセシウムの値が比較的低いのです。丁度、タイミングよくNHKニュースで「土壌の放射性セシウムが特定の鉱物中(黒雲母)に存在する(くっ付いている?)」という研究を報道しています。
放射性物質や地質の専門家ではないので、何とも言えないのですが、もしかすると地下水が流出していく過程で、セシウムが土中の黒雲母にくっ付き、減少したと考えられるのかも知れません。
<東電の報告>
※11月10日に採取した1,2号機ウェルポイント汲み上げ水について、マンガン54および全ベータの分析値が、前回値と比較して高い値で検出され、過去最高値となっている。当該汲み上げ水については、測定値の変動が大きい傾向にあることから、再度サンプリングを行い、異常のないことを監視していく。
<今回(11月10日)採取分>
・マンガン54:54 Bq/L〔前回分析値(11月3日採取):5.0 Bq/L)〕
・全ベータ :210万 Bq/L〔前回分析値(11月3日採取):23万 Bq/L〕
<参考:過去最高値>
・マンガン54:8.5 Bq/L(平成26年4月28日採取分)
・全ベータ :190万 Bq/L(平成25年9月23日採取分)
『原発事故 土壌の放射性セシウム特定の鉱物中に(11月11日5時33分 )
東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出され、周辺の土壌にとどまっている放射性セシウムの多くが、特定の鉱物の中に存在していることを、東京大学などの研究グループが解明し、除染作業の効率化などにつながることが期待されています。
福島第一原発の事故で放出された放射性セシウムは周辺の土壌を汚染し、事故から3年半余りがたった今も、どのような形で存在しているのか、はっきりとは分かっていません。
こうしたなか、東京大学大学院の小暮敏博准教授らの研究グループは電子顕微鏡を使い、放射線を出す粒子をより細かく検出できる方法を開発し、事故後に福島県飯舘村から採取した土を調べました。その結果、原発事故で放出された放射性セシウムの多くは、風化黒雲母と呼ばれる鉱物の粒子の中に含まれていることが分かったということです。
この鉱物は、福島県東部の地質である花崗岩が風化してできるもので、福島県内の森林や水田などの土壌の中の放射性セシウムの多くは、この黒雲母の中に存在している可能性が高いということです。今回の成果について、小暮准教授は「放射性セシウムがどのように存在しているか、原発周辺の実際の土壌から解明できたことは重要だ。放射性セシウムの除去技術などの開発に役立つことが期待される」と話しています。』
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