騙されてはいけない1213―今起こっている福島原発事故・「汚染水の年度内処理断念へ・・!?」
東電の1月23日の「汚染水全量処理について」とネットのNHKニュースからです。
東電の「汚染水全量処理について」の報告ですが、『「規制庁の指示事項」である“タンク由来の敷地境界実効線量”について、約9ミリシーベルト/年であったものが約3.5ミリシーベルト以下にまで抑制出来ており、3月末までの目標値1ミリシーベルト/年の達成に向けて全力を尽くすけれど、年度内の汚染水全量処理は難しく、5月中には・・』というものです。
まだ、期間は2ヶ月少しあり5月中なら倍以下、元の想定処理能力は潜在的に倍程度あるはずです。
その処理量なら遅れは簡単に取り戻せるものです。一応、「頑張らんかい!・・」と言っておきます。
話しは別に:“汚染地下水浄化し海へ排出”の計画認可をしたようですが、原子力規制委員会の田中委員長は死亡事故が相次いだことを受けて、「福島第一原発では、事故の際に被ばくした現場の中核的な立場の人たちが被ばく量の問題で入れず、作業を管理する人が足りなくなっている実態がある。また、規制委員会として、タンクにためている汚染水を処理したあとの水は、放射性物質の濃度を国の基準以下にしたうえで海に放出したほうがよいと言っているが、そうしたことを行うことで、不必要にタンクを作る必要がなくなる」と隔靴掻痒・意味不明の変な発言をしています。
単純に聞くと、“海へ排出”すると、“タンクが少なくて済む”ので“タンクでの死亡事故がなくなる”という発想のようです。
本末転倒もはなはだしいというか,“背景を掘り下げて分析”が必要なのは、この人の頭の中ではないか? と、思ってしまいます。
『東電 汚染水の年度内処理断念へ(1月23日11時28分 NHKニュース)
東京電力は、福島第一原子力発電所のタンクに保管している高濃度の汚染水について、これまで政府に示していた、今年度中にすべて処理するという目標の達成を断念する方針を固めました。
23日午後にも廣瀬社長が資源エネルギー庁の上田長官に伝えることにしています。
福島第一原発では、地下水が建屋に流れ込むなどして高濃度の汚染水が毎日およそ350トンずつ増え続けていて、東京電力はこうした汚染水をくみ上げて敷地内のタンクで保管しています。
しかし、汚染水が大量に漏れ出すトラブルが起きていることなどから、東京電力は、今年度中に保管しているすべての汚染水からセシウムなどの放射性物質を取り除く処理を行うという目標を政府に示していました。
この目標達成に向け東京電力は、「ALPS」と呼ばれる汚染水処理設備を中心に処理を進めてきましたが、トラブルが起きてたびたび停止するなど処理が思うように進んでいないことから、今年度中としていた目標を断念する方針を固めました。
東京電力は23日午後、廣瀬直己社長が資源エネルギー庁の上田隆之長官と面会して目標達成の断念を伝えることにしていて、原発事故の発生から4年を前に汚染水対策の難しさが改めて浮き彫りになっています。』
『原発で作業員死亡“背景分析し対策を”(1月21日17時16分 NHKニュース)
.東京電力福島第一原子力発電所と第二原子力発電所で作業員が死亡する事故が相次いだことを受け、原子力規制委員会の田中委員長は、東京電力に事故の背景を分析して対策を取るよう求めました。
福島第一原発では、19日、タンクの点検をしていた作業員の男性がタンクの天井から転落して、その後、死亡し、福島第二原発でも20日、点検作業をしていた作業員の男性が点検用の機具に頭を挟まれ死亡しました。
死亡事故が相次いでいることについて、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「福島第一原発では、事故の際に被ばくした現場の中核的な立場の人たちが被ばく量の問題で入れず、作業を管理する人が足りなくなっている実態がある。また、規制委員会として、タンクにためている汚染水を処理したあとの水は、放射性物質の濃度を国の基準以下にしたうえで海に放出したほうがよいと言っているが、そうしたことを行うことで、不必要にタンクを作る必要がなくなる」などと述べて、放射線の影響が作業事故の背景にあるという認識を示しました。
そのうえで、東京電力に対し、背景を掘り下げて分析し、対策を取るよう求めるとともに、作業環境の改善に協力する考えを示しました。』
『“汚染地下水浄化し海へ排出”計画認可(1月21日12時22分 NHKニュース)
.東京電力福島第一原子力発電所で建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸などでくみ上げた汚染された地下水を浄化して海に排出する計画を、原子力規制委員会が認可しました。
計画を巡っては、風評被害などを懸念する地元の漁業関係者の反発があり、具体的な実施のめどは立っていません。
東京電力は、福島第一原発の汚染水対策として、建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸や護岸沿いの設備から汚染された地下水をくみ上げ、放射性物質の濃度を一定の基準以下に浄化したうえで海に排出する計画です。東京電力は、海に排出する水の放射性物質の濃度の基準や浄化設備を運用するために必要な海への排水管やポンプといった設備の認可を申請していて、21日の規制委員会の定例会で審議が行われました。
その結果、処理後の水に含まれるセシウム137は1リットル当たり1ベクレル未満など、放射性物質の濃度の基準や設備を徐々に稼働させるといった管理方針を妥当だとして計画を認可しました。会合で、規制委員らは、汚染水の漏えいなどがないよう管理を慎重に行うことや、放射性物質などの測定結果を十分に公開するよう求めました。
計画を巡り、東京電力は、地元の同意がなければ基準以下に浄化した水を排出しないとして、地元への説明を行っていますが、風評被害を懸念する漁業関係者などの反発があり、具体的な実施のめどは立っていません。』
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