私の世界・知らない世界―白ワインの“バルザック”!?
この頃、ワインをご馳走になる機会があるのですが、基本的にはお酒はダメな体質(アルコール分解に関係する遺伝子が弱い? か余りない)でビールをコップ一杯で直ぐ顔が赤くなります。
それでも若い頃は、人付き合いから誘われると飲みに行き、「何だ、弱いねぇー・・!」と言われるのが嫌で、「赤くなる前に!・・」と、強い酒を“がぶ飲み”したものです。体は丈夫な方なので悪酔いしても、「こんなものだ・・」と諦めていました。
従って、お酒の美味しい不味いは余り分かりません。喉が渇いたときに飲むビールは美味しいのですが、喉の渇きを潤すからです。
先輩のMさんなどの日本酒や焼酎を美味しそうに飲む姿は、もの凄く羨ましいのですが、お酒を飲むというのは“アルコール摂取”のため儀式でしかなかったのです。でも、性質が悪いことに、酔ぱらうのは“好き!”なのです。
ただ、例外的にこれは美味しいと思ったお酒、白ワインがあります。事務所のワイン好きの提案で、お金を出し合って買った“バルザック”という白ワインです。
ワインは、お酒に弱い父が晩酌のサイダーを飲むとき、たまに割る赤球ポートワインやチンザノしか知らなかったのですが、その何とも云えない芳醇で、喉越しの爽やかな甘い(後に残らない・・)飲み物にびっくりしました。
それで、最近ワインを飲む機会に「昔、美味しいワインを飲んだ・・!?」という話をするのですが、アホなことにどんなワインか知りません。
調べてみるとソーテルヌ、AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)という「最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証」(=「原産地統制呼称」)はいいのですが、何と貴腐ワインで、「極甘口で蜂蜜のような香味を持つ」というデザートワイン、お酒が飲めないご婦人でも美味しく飲める、デザートやオヤツのマシュマロの代わり? みたいなものなのです。
つまり、“お酒”というには若干、または大いに反則気味の代物で・・お酒も飲まないのに若干、または大いに顔が赤らみました。
話しは別に:マロウ:”Mallow”と言う言葉があります。ウスベニアオイという多年草の植物で、花は食用やお茶に利用されますが、面白いのはマロウの花で入れたお茶は鮮やかなスカイブルー~紫色で美しく(水質によって色幅があります)、レモンを入れるとさっと薄ピンク色に変わるのです。
和名ウスベニタチアオイというマーシュマロウの根の乾燥粉末(でんぷん)から作られたお菓子がマシュマロ(フランス語名Guimauve:ギモーヴ)の元だそうです。
ソーテルヌ(Sauternes)
フランスのAOCワインの1つで、ガロンヌ川左岸のコミューンであるソーテルヌとその北に続くボンム、フォルグ、ブレイニャック、バルサックの5つの村で生産される。セミョン種とソーヴィニョン・ブラン種のブドウで作られる貴腐ワインで、極甘口で蜂蜜のような香味を持ち、デザートワインとして味わわれている。有名な生産者としてはシャトー・ディケム(Château d'Yquem)が挙げられる。ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイと並び、世界三大甘口ワインの一つとされている。ソーテルヌも1855年に、メドックと同様に格付けが行われ、特別1級Grand premier cruにシャトー・ディケムが、1級Premier cruにシャトー・ラ・トゥール・ブランシュなど11の生産者が、第2級Deuxième cruにシャトー・ド・ミラなど13の生産者が選ばれている。なお、この5村のうちでいちばん北にあるバルサックBarsac村(面積1448ha, 人口1948人)は、独自のAOCバルサックを持っており、格付けワインはACバルザックかACソーテルヌのどちらを名乗ってもよく、双方が市場に出荷されている。
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(仏: Appellation d'Origine Contrôlée;AOC)
フランスの農業製品、ワイン、チーズ、バターなどに対して与えられる認証であり、製造過程及び最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証である。日本語に訳すと「原産地統制呼称」「原産地呼称統制」などとなる。フランスの法律では、AOCの基準を満たさないものは、AOCで規制された名称で製品を製造または販売することが違法とされる。フランスの原産地呼称委員会(Institut National des Appellations d'Origine, INAO)が管理している。全てのAOC製品は、ラベルや製品そのものに印刷された証印によって識別される。可能な限り不当表示を防止するため、いかなるAOC名も、そうでない製品のラベルには使用されない。生産者の住所における地名がAOC名である場合は5桁の郵便番号をつかって代替させる。この場合、最初の2桁の番号が県を示す。この番号は自動車のナンバープレートなどにも使われる。初等教育でこの県名を示す汎用番号を覚えさせられるため、ほとんどのフランス人は郵便番号だけで県名や都市名を思い浮かべることができる。・・・(=ウィキペディア)
マロウ(=写真はウィキより)
マロウにはたくさんの種類がありますが、単に「マロウ」というと南ヨーロッパ原産のウスベニアオイのことを指すのが一般的です。ウスベニアオイはコモン・マロウとも呼ばれます。毎年花を咲かせる多年草で草丈は開花時で60cm~1.5mです。葉は長い軸をもっており丸形で掌状に切れ込みます。初夏~夏に茎のつけ根近くで直径3~4cmの花を咲かせます。色は紅紫色で濃い紫色の筋がたくさん入ります。花にはほのかな香りがあります。花は食用やお茶に利用されます。マロウの花で入れたお茶は鮮やかなスカイブルー~紫色で美しく(水質によって色幅があります)、レモンを入れるとさっと薄ピンク色に変わります。ゼニアオイ〔M. sylvestris var. mauritana〕はウスベニアオイの変種で、見た目はとても似ていますが。日本には江戸時代に入ってきました。果実は中央が少しへこみ、ドーナツのような形をしています。その姿を銭に見立てて「ゼニアオイ(銭葵)」名前があります。どちらの種も性質は強く、野生化したものも見られます。花も美しいので、花壇植えにも適します。
ムスクマロウ〔M.moschata〕
ウスベニアオイの近縁種。和名ジャコウアオイ、花に甘い方向があるのでこの名前があります。花色は淡いピンク、白など
マーシュマロウ〔Althaea officinalis〕
和名ウスベニタチアオイ、名前や姿は似ていますがウスベニアオイとは別属です。花色は白、ピンクなど。マーシュマロウの根の乾燥粉末(でんぷん)から作られたお菓子がマシュマロです(現在は使われていませ)(=“ヤサシイエンゲイ”より)
マシュマロ(marshmallow)
ふんわりとしたメレンゲにシロップを加え、ゼリーで固めて粉をまぶした菓子の名。ソフトキャンディーの一種。名称は、原料となったアオイ科のウスベニタチアオイの英語名、marsh mallow に因む。元はこの植物の根を古代エジプトの王族がすりつぶしてのど薬として使っていた。現代の製法では、この植物は使われない。フランス語でも、植物名 marshmallow のフランス語名 Guimauve(ギモーヴ)がそのまま菓子名になっている。
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