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2015年2月 6日 (金)

騙されてはいけない1220―今起こっている福島原発事故・「ミュオンによる透視技術で燃料デブリ分布!?」

東電の1月29日に行われた「廃炉・汚染水対策チーム会合(第14回事務局会)」の「【資料3-6】燃料デブリ取り出し準備」にある「原子炉内燃料デブリ検知技術の開発 設置作業の進捗報告」からです。

原子炉内の溶融した核燃料の燃料デブリが何処にあるか、位置やその状況(核燃料の損傷)を知ることは廃炉作業における最初の課題で、今回の報告はその手始めに1号機の状況を「ミュオンによる透視技術で早期に燃料デブリ分布を廃炉技術開発に提供」ということです。

ただ、よく見ると今回の観測対象が①の圧力容器内です。メルトダウンした核燃料本体は格納容器の底、②の格納容器下部にあるはずなのに、その部分は観測対象ではないのです。

それと測定を始めるのは12月からで、結果が分かるのはもっと先、来年の話です。

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話しの続き:ミュオン(ミューオン)は以前ミュー中間子と言われたもので、「ウィルソン霧箱で電子と同様にその粒子を実態として観測出来・・宇宙線の中にも観測される・・」は、確か中学か高校の頃に“数式を使わないアインシュタインの相対性理論入門・・?”(正確には不明)などという本で読んだ記憶があり、懐かしいものです。

ミューオンの利用研究

イオンビーム(粒子線)として世界に数カ所ある中間子工場(Meson Factory)と呼ばれる陽子加速器施設で利用に供されており、素粒子・原子核物理学からミュオンスピン回転(μSR)による物性物理学、物理化学の研究に至るまで幅広く利用されている。また、ミューオンを用いたミューオン触媒核融合、μ-捕獲X線による非破壊元素分析など、学際的な応用研究も行われている。ミューオンを使った放射線治療も研究されている。近年では、東京大学地震研究所により、宇宙線由来のミューオンを用いて火山の内部構造を画像化するミューオトモグラフィーの研究が進められている。(=ウィキペディア)

高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「宇宙線ミュオンを用いた原子炉の調査」に原子炉内燃料デブリ検知に利用しようとしている装置の説明があります。

気になるのは、本来のこの説明では計測装置が3機で、東電の1号機は2機です。多い方が正確でいいと思うのですが・・?

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